
みなさん。こんにちは。
京都で活動しています心理セラピストの杉原京子です。
先日読んでいた本に、たまたま「シンデレラ症候群」という言葉が出てきました。
みなさんは、シンデレラというお話をご存じですか?
シンデレラという名の女の子は、継母や義理の姉たちから虐げられています。みんなはきれいに着飾って舞踏会に出かけますが、シンデレラだけは、舞踏会には連れて行ってもらえず、ボロボロの服を着て奴隷のように下働きをしています。
本当は舞踏会に行きたいのに、その状況から自分で出ていくことはできず、ただ耐えています。
シンデレラ症候群とは、誰かに守ってもらいたい、世話をしてもらいたい、自分の人生を誰かに変えてもらいたいという、依存的な願望を指す言葉です。
でもこれって、女性だけではないと思うのです。
我慢して耐えていれば、いつか理想の誰か(王子様)が救ってくれる?
恋愛や結婚に限らず、両親や上司など、自分より力があると感じる人に頼りたい、
依存していたいという気持ちは、誰の中にも起こり得ます。
どんなに不幸な状況でも、一生懸命耐えていれば、いつか誰かが救いに来てくれる。
そんな都合のいいことを、どこかで思っていたりします。
だって、そう思っていれば、
不幸な状況でも耐えられる。
自分で動かなければ、失敗して傷つくこともない。
できない自分と向き合わなくてもいい。
自分で考えなくてもいい。
責任も負わなくていい。
何より、「楽」なんです。
そして心の中では、
「答えをください」
「安心をください」
「私を愛してください」
「私を特別に扱ってください」
そんな願いを誰かに預けているのかもしれません。
もしそうだとしたら、
それは、「あなたの人生が誰か次第になっていく」ということなのです。
他人次第の人生
待っているだけなら、「楽」です。
でも待っているだけだと、自分の人生なのに、自分ではどうにもできなくなります。
そんな人生って、実はとっても「不自由」なんです。
そう思いませんか?
それに、救ってくれる誰かが現れるまで、人生は変わらないのです。
誰かが来るのを待っている間も、ずっと同じ場所にいて、何もしないことになります。
自分の人生なのに、他人次第だなんて…。
ただ、待っていれば、失敗したり責任を負ったりすることで生まれる傷つきや恥、心の痛みは、一時的には避けられます。
でも、よくよく考えてみると、本当はずっと傷ついていたりするんです。
自分で行動して傷つくのではなく、
不幸な状況の中で、傷ついたまま。
それなのに、「傷つきたくない」と言っているようなものなのです。

人生を止めてしまう無力感
では、どうしてそんなに「誰かが何とかしてくれるのではないか」という期待を手放せないのでしょうか。
理由はさまざまですが、その一つは、幼い頃から主体性を持つことを許されなかったことかもしれません。
自分の意見を言ったり、欲求を出したりしたら怒られた。見捨てると脅された。
他のきょうだいだけがかわいがられ、自分は大切にされた感覚がなかった。
愛されている感覚がなかった。
だからこそ、
自分の意志や欲求を表に出すことに怖さを感じながら、それでも愛情を求め続けている状態にあるのかもしれません。
「抵抗してもムダ」「どうせ自分では何もできない」
そんな無力感や諦めがあるからこそ、今度は、自分より力のある誰かが自分を助け出してくれるという幻想を抱く。
そうすることで、心のバランスを取っているのかもしれません。
「あなたを救ってくれる理想の王子様」が現れるとは限らないし、仮に現れるとしても、いつ現れるかなんてわかりません。
ただただ希望を持ち続けて、年だけ重ねていくことの方が多いのではと思います。
そして、「どうして私のことを見つけてくれないの? わかってくれないの? 助けてくれないの?」と、他責になったり、恨んでしまったりすることもあります。幸せになりたいはずが、かえって遠のいてしまいます。
それでも、期待をしつつ、待ち続けますか?
自分の人生なのに、他人次第のままで。
「助けを求める」ことは、人生を委ねることではない
もちろん、助けてくれる人はいます。
だけど、それはあくまでもサポートです。
自分の人生を「なんとかして」と、すべてを誰かに任せることとは違います。
大切なのは、助けてもらいながらも、自分の人生を自分で選んでいくことです。
誰かが助けに来てくれるのを待つのではなく、自分の人生を変えていくために、自分から助けを求める。
そこには大きな違いがあります。
子どもの頃から抱き続けてきたかもしれない幻想を手放して、大人になる。
それは、「誰かが私を幸せにしてくれる」と待ち続けることをやめて、自分の人生を自分で選び始めることなのかもしれません。

どこかでまだ、「自分には何もできない」という思いを抱えたままではありませんか?
いつか誰かが現れて、あなたを愛して、大切にして、幸せにしてくれる。
その誰かを、今も待ち続けていませんか?
コラム担当者の紹介:協会認定セラピスト 【京都・大阪】杉原京子


