
こんにちは。
札幌・東京・名古屋中心に活動している心理セラピストの白鳥大介です。
生き辛さや悩みの原因に、幼少期の親との関係が関係していることがとても多いんですが、最近、色んな方のお悩みを聞く中で「うちの家庭は、別に問題があったわけじゃないと思う、でも生き辛い」という方が増えています。
虐待されたわけでもない。
ご飯も作ってもらったし、学校にも行かせてもらった。
親なりに大切にしてくれていたと思う。
それなのに、人の顔色ばかり気になったり、嫌われるのが怖かったり、自分が何を感じているのかわからなかったりする。
そんな生きづらさの背景にはもしかすると、「エモーショナルネグレクト(情緒的ネグレクト)」が関係しているかもしれません。
エモーショナルネグレクト(情緒的ネグレクト)とは?
エモーショナルネグレクトとは、子どもの感情や心の動きに十分な関心を向けてもらえなかった状態のことです。
たとえば、悲しくて泣いていると「それくらいで泣かないの」と言われる。
怖いと言えば「そんなもの怖くないでしょ」、嫌だと言えば「わがまま言わないの」と返される。
もしくは軽く流されたりする。
他に、自分に対してだけではなく、親同士、家族同士で情緒的な関わりがなかった場合も当てはまります。
そもそもあまり会話や共感がなかったとか、あっても義務的な連絡や報告だけとか。
逆に、関わりはあったけど、それがいい子だったら関わってもらえるという条件つきだったり。
もしくは過干渉で、自分の気持ちや意思を尊重してもらえなかったという場合もあります。
物理的には関わりがあっても、本当の自分の気持ちや意思が尊重されていないのであれば、情緒的なつながりは育ちにくくなります。
そして、こうしたことが続くと、子どもは「自分の気持ちは出さないほうがいい」「相手が望む自分でいたほうが安全だ」と孤独感や虚しさとともに学んでいきます。
エモーショナルネグレクトが分かりにくいのは、暴力や暴言のような「何かをされた記憶」として残りにくく、本人自身も「別に普通の家庭だった」と感じていることが多いです。
結果、原因はわからないけど、生き辛いという状態になりやすいんです。
エモーショナルネグレクトを受けた大人に見られる生きづらさ
エモーショナルネグレクトの影響は、人によってかなり違います。
ただ、大人になってから、
- 自分の気持ちがよくわからない
- 人に頼ったり甘えたりするのが苦手
- 嫌われることへの恐怖が強い
- 自分の気持ちを出すことに強い恐怖や罪悪感がある
- いい人のふりをして人間関係が疲れている
- 人の期待に応えようとしすぎる
- 失敗すると必要以上に自分を責める
- 自分が何をしたいのかわからない
- 人間関係が続かない
- いつも孤独感や虚無感がある
といった形で、生きづらさが出てくることがあります。
もちろん、こうした特徴があるからといって、
「自分はエモーショナルネグレクトを受けていた」
と簡単に決める必要はありませんが、
家族は普通だったと感じるのに生き辛さを感じている人ほど
改めて、生き方の土台となったであろう家族との関係を深く振り返ってみることをおすすめします。
「お世話をしてもらった」と「気持ちを受け止めてもらった」は違う
ちなみに
ご飯を作ってもらった。
服を買ってもらった。
学校にも行かせてもらった。
お金もかけてもらった。
病気になれば病院にも連れていってもらった。
もちろん、これらも親からの愛情の一つだと思います。
ただ、生活のお世話をしてもらうことや義務を果たしていることと、自分の感情を受け止めてもらうことは同じではありません。
悲しいときに話を聞いてもらえたか。
怖いときに「怖かったね」と言ってもらえたか。
失敗したり、怒ったり、弱音を吐いたりしても、変わらず受け入れてもらえる感覚があったか。
親との関わりの中で心からの安心を感じられたか。
それは「お世話」という関わりだけでは育たないんです。

「いい子」でいたから愛された(条件付きの愛情)
もう一つ関係するのが、条件付きの愛情です。
勉強ができると褒めてもらえる。
親の言うことを聞いていると機嫌がいい。
迷惑をかけなければかわいがってもらえる。
もちろんそういう関わりがダメってことではないんですが、そうじゃない無条件でもなるべく同じような関わりを変わらずしてくれたかが大事です。
もしそうでなかった場合、親が「条件を満たさなければ愛さない」と言っているわけではなくても、子どもは親の表情や態度を敏感に感じ取ります。
すると、
「いい子でいれば大丈夫」
「怒ったら嫌われる」
「弱い自分は見せないほうがいい」
「期待に応えなければ」
という感覚が育っていくことがあります。
つまり、本当の自分を出すよりも、愛されるための自分を作るようになるんです。
でも、それをしているうちは、本当の自分は家族の中では出せないし、おざなり状態。
しかも、それがデフォルトすぎて自分では気づかずにじわじわ生き辛さにつながっていることも。
「条件付きの愛情」は、どれだけ褒められたり、認められても、自分に愛情をかけてもらって安心だという感覚はあまり育たず、「条件から外れたら関係が壊れる」という恐怖が根っこに残りやすいことです。
だから、人間関係ではいつも相手に合わせてしまい、気づけば疲れ切っている、ということが起こったりします。
一度、家族関係を整理してみる
こんな感じでエモーショナルネグレクトは一見わかりにくく、
「普通の家庭だったし」
「ちゃんと育ててもらったし」
「自分が気にしすぎなのかも」
と、自分の生きづらさの原因に気づきにくいことがあります。
もし、
人に嫌われるのが怖い。
本音を言えない。
頼るのが苦手。
いい子でいようとしてしまう。
自分が何を感じているのかわからない。
そんな感覚があるなら、一度これまでの家族関係を改めて整理してみてもいいかもしれません。
どんな自分なら受け入れてもらえたか。
逆に、どんな気持ちは出せなかったか。
そうやって改めて振り返っていくと、今の人間関係や生きづらさにつながっているものが見えてくることがあります。
ただ、自分ひとりで振り返ろうとしても、自分では当たり前すぎて気づけないことももちろんあります。
だからこそ、一度プロの手を借りてみるのも手だと思います。
オンラインカウンセリングでは、今感じている生きづらさと、これまでの家族関係や人間関係を第三者の立場から一緒に整理していきます。
「家族関係に問題はなかったと思うのになぜか生き辛い」
「自分の場合は何が関係しているんだろう」
と感じる方はぜひ一度ご相談してみてくださいね。
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https://jnpta.com/online/

最後まで読んで頂きありがとうございました!
ではまた!
コラム担当者の紹介:協会認定セラピスト 【札幌・東京・名古屋・全国】白鳥大介


