皆さん、こんにちは。
先月より推薦セラピストとして活動させていただいております、ふじ じゅんこと申します。
初めてコラムの担当をすることになり何を書こうかとても迷ったのですが、私の中でセッションと同じくらい大切に感じているインナーチャイルドをテーマに書かせていただこうと思います。
インナーチャイルドって何?
初めてこの言葉に触れた方に向けて、簡単にご紹介しますね。
インナーチャイルドを直訳すると「内なる子供」。
幼少期に傷ついた記憶や、怖いとか悲しいといったネガティブな感情、それらがあなたの心の奥深いところにずっと押し込められている状態になっている事があります。
あなたの心のずっとずっと奥深くに閉じ込められた小さな子供。
目をつぶると、幼少期に傷ついて泣いていた小さなあなたが目の前に現れませんか?
その子のことを「インナーチャイルド」と呼んでいます。
何らかの原因や理由があって、子供はその時のネガティブな体験や感情を心の奥深くに沈め、鍵をかけます。
これを抑圧といいますが、抑圧した感情は必ず投影を生み出します。
これらを押し込めたままで開放できずに大人になると、仕事や恋愛など様々な人との関係に影響を及ぼすので、これが生き辛さを抱える原因となることがよくあります。
訳のわからない生き辛さを抱えてリトリーブに繋がってくださった方に、必ずお伝えしているのがインナーチャイルドワークです。
セッションを受けたことで、トラウマや幼い頃の傷つきが少しずつ回復していく感覚を多くの方に体感いただけていると思いますが、セッションと並行してインナーチャイルドワークを行い続けることで、セッションで得られた効果を何倍にも膨らませることが出来ると感じているので、もっとインナーチャイルドワークの効果をみんなに知ってもらいたいと思っています。
ところがこの一年、講座や勉強会などで沢山の受講生さんとの出会いがありましたが、インナーチャイルドの話をすると困った顔をする人が多いなぁという印象を持っています。
そこで、今回はインナーチャイルドワークをやっているけれど、なんだか繋がれなくてつまづいている人に向けて書いてみたいと思っています。
無言のインナーチャイルド・・・
困っているお悩みでよく聞いたのが「インナーチャイルドが何も話さない…」というお悩み。
インナーチャイルドの声を聴きましょうと言われても、何も話してくれないのにどうしたらいいのだろう、と戸惑ってしまうようです。
そのうち、ワークが進まない、うまく出来てない…と自己否定が始まって、もうやっても無駄…と辞めてしまう方も。
「なんで何も話してくれないの?」
話してくれなきゃ自分癒しが進まないのに・・・
そんな風にインナーチャイルドを無意識に責めてしまっているあなたはいませんか?
インナーチャイルドはあなたそのものなので、あなたの本音が伝わってしまいます。
私の自分癒しのために声を聞かせて~と求めているあなたの前で、安心して自分の気持ちを話すことが出来るでしょうか?
大人のあなたがインナーチャイルドに癒してもらおうとしていないか、自分が楽になりたいという気持ちでワークをしていないか、振り返ってみてくださいね。
このワークは「大人のあなたがインナーチャイルドを癒す」という気持ちが大切です。
その視点に立つとどんな言葉かけに変わりますか?
インナーチャイルドの気持ちを想像してみよう
どうして話さないのかな?
そもそも言えないのかな?
言ったら何が起こると感じているのだろう
今どんな気持ちなのだろう
大人の私はどんなふうに見えているのだろう
人が怖いのかな?
それとも信じられないのかな?
本音を言ったら攻撃されると思っているのかも?
これまでに何度も裏切られてきたのかな…
どんな風に接してもらいたいと感じているのだろう
インナーチャイルドの気持ちを想像しながら、たとえ何も話してくれなくても、ただただ傍で寄り添ってあげるといいですね。
インナーチャイルドが自分から話したくなる時を、
あなたに伝えようとしてくれる時を根気強く待ってみましょう。
「話しても話さなくてもいいよ」
話したくなったらいつでも聞くよ
私はいつもここに会いに来るからね、と毎日声をかけてみてください。
いつかその時が来たら、インナーチャイルドのタイミングで声を聞かせてくれるのではないでしょうか。
あなたはこうやって、自分が話したい、聞いてほしいと思えるまで見守ってもらったことはあるでしょうか。
安心して話せるまで待ってもらえたことはあるでしょうか。
こうやってインナーチャイルドと信頼関係を育てていく過程を楽しんでもらえたらいいなと思います。
インナーチャイルドを笑顔にすることを目的にするのではなく、インナーチャイルドと対話をする、気持ちを聞いて寄り添う、自分と繋がる、その過程を何よりも大切にしてくださいね。
セッションで得られた人と温かい感覚で繋がれる体験を、インナーチャイルドにも体感させてあげましょう。
インナーチャイルドと一緒に何度も何度もこの感覚を共有することで、自分の心も癒されて、安心安全の種がどんどん育っていきますよ。
これが自分で自分を癒すということで、自分を生きる原動力になります。
インナーチャイルドワークでつまづいていた人に、このコラムが何かのきっかけになってもらえたら嬉しいです。
※トラウマが深刻な人や共依存の人は、インナーチャイルドが出てこなかったり、攻撃してきたりするケースがありますので、セッションを受けてからのワークをオススメしています。
いきなりのセッションは不安もあるかと思いますので、協会の電話カウンセリングのご活用もぜひご検討いただけると良いかと思います。