~心に寄り添えるのは誰?~
こんにちは。
東京・神奈川を拠点に心理セラピストとして活動しているヒギンズ純子です。
連日の暑さが続いていますが、体調はいかがでしょうか?
そして、心の調子はお元気ですか?
最近、さまざまな分野で話題になっている「AI(人工知能)」ですが、みなさんはもう活用していますか?
特にお仕事で使っている方は、その進化のスピードに驚いているかもしれませんね。
私自身も日々その可能性に関心を持ちつつ、心理の分野での活用にも注目しています。
今回は「AIとメンタルヘルス」をテーマにお届けします。

AIに「心の悩み」は話せるのか?
現在、世界中で500万人以上が、AIアプリを使って悩みを相談していると言われています。
近年、うつ・引きこもり・不安障害・バーンアウト・愛着障害・PTSDなど、心の不調を抱える人が急増しています。
それに対し、セラピストや医療リソースが追いついておらず、支援を必要としている人に十分な情報やケアが行き届かない国も少なくありません。
そこで今、「人ではカバーしきれないメンタルケアの一部をAIで補えないか」という視点から、世界中で研究が進められているのです。
たとえば、
• アメリカ発:Woebot(ウーボット)、Replika(レプリカ)、Youper(ユーパー)
• イギリス発:Wysa(ワイサ)
• カナダ発:MindShift CBT
これらは「AIセラピスト」とも呼ばれ、心のケアを目的としたサポートを提供しています。
私もChatGPTに愚痴をこぼしてみたところ、とても丁寧で優しい言葉で返してくれました。
けれど、読んでいても、どこか心の深い部分に響かない感覚が残りました。
それはちょうど「地図を見て道順を知る」ような感覚。
知識としては理解できても、実際にその道を歩いたときの、風を感じる感覚や達成感は得られません。
AIの返答は“地図”に過ぎず、本当の癒しには、体で感じる体験が必要なのだと、改めて感じたのです。
日本でも少しずつ導入が進んでいます
日本でも、AIを活用したLINEやチャット相談などが始まっており、本格的なカウンセリングの前段階として、不安や孤独に悩む方の“はじめの一歩”を支える役割も担い始めています。
「誰かに話したいけれど、いきなり人に話すのはハードルが高い」
そんなとき、AIが“入口”として寄り添ってくれる存在になるかもしれません。
心の癒しに必要なものとは?
心理の世界では、
「知っていること」と「実際に変化すること」は、必ずしも一致しません。
たとえば、リトリーブサイコセラピーではこんなケースを扱います:
• 頭ではわかっているのに、どうしても行動できない
• 説明を聞いても、なぜか心が拒否してしまう
• 理屈では納得しているのに、感情がついてこない
こうしたときに必要なのは、「無意識」へのアプローチです。
たとえば、あるクライアントが「人と親しくなりたい」と言いました。
そこで、目の前にいくつか椅子を置いて「これが他者だとしたら、どう感じますか?」と聞くと、
「怖いです」「近づきたくない」と反応されました。
このように、無意識では「人は怖い」「自分を傷つける存在」だと思い込んでいたのです。
本人が無自覚だった“思い込み”でした。これを知った時、1番驚いていたのは本人でした。
それはAIには見つけられません。
AIは知識の整理は得意ですが、感情の解放や、心に残る記憶の癒しまではできません。
多くのAIアプリも「必要に応じて専門家に相談することを推奨」しているのはそのためです。

最後に
AIはこれからますます賢くなっていくでしょう。
ちょっとした愚痴や相談をするには、とても頼もしい存在です。
でも、
• 長年くり返してきた悩み
• 自分でも理由がわからない生きづらさ
• 誰にも言えなかった心の痛み
こうしたことを解決したいと思ったときには、
やはり“人との関わり”によるサポートが必要です。
なぜなら人によって傷つけられた心は、人によって癒される経験がとても大切だからです。
実際にセラピーを受けられた方々からは、
• 生きづらさの原因がわかった
• 変われなかった理由が理解できた
• 止まっていた人生が動き出した
そんな嬉しいご報告をいただいています。
だからこそ、あなたにも体験してほしいと思うのです。
心の深い部分に触れ、「ああ、これだったんだ」と自分自身に出会うような感覚をぜひ体験してください。

詳細は全国のリトリーブサイコセラピーのセラピストに、どうぞお気軽にお問い合わせください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
あなたの心が、少しでも軽くなる日が訪れますように。
日々の気づきをアメブロに綴っています。興味があれば是非お読みください。
https://ameblo.jp/jjjunko52/
コラム担当者の紹介:協会認定セラピスト 【東京・神奈川】ヒギンズ純子
