こんにちは。
東京・神奈川で活動している心理セラピスト・ヤコーヒロコです。
11月に入り、今年もあと2か月となりましたね。
全国的にとてもそうは思えないような暖かさですが、朝晩は冷え込むようになってきましたので、体調には気を付けていきたいですね。
さて先日、とある人気YouTuberの方が出した動画に目が止まり、思わず最後まで見てしましました。
形式は独り語りVlogのような感じだったのですが、タイトルが「病んでます」と言ったものでした。
その方はハイテンションで自分自身であったり、自分の周囲のことを早口で語るのが持ち味ではあったのですが、最近動画投稿が減ったなぁと思っていたところに「病んでる」というタイトルだったので、どうしたんだろうと思ったんですね。
その方の語った内容とはこうでした。
・以前働きすぎて鬱状態になったことがあった
・自分を追い込んで頑張りすぎてしまう気質である
・東京にいたら仕事のチャンスも多く、また働きすぎてしまう懸念があった
・だから、のどかな地方に移住した
・移住してのんびり暮らしていたら、病んでしまった
移住というのはなかなか誰もができる選択肢ではないと思いますが、程度の差はあれ、こういった感覚を味わったことがある人もいるのではないでしょうか。
例えば
・人に頼まれた仕事を引き受けて毎日残業三昧になった
・体もしくは心を壊して休職した、もしくは会社を辞めた
・最初はやっと休めると思ったのに、何もしない日々を過ごしているうちに更に落ち込んでしまった
と言った経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないかと思います。
さて、「自分を追い込むまで働いてしまう」でも「何もしないとそれはそれで苦しい」ということが起きる背景には何が潜んでいるのでしょうか。
結論から言うと
「自分自身が自分の価値を認められていない」
「自己肯定感が著しく低い」
ということになります。
これがどういったことなのかというと、そもそも「頑張りすぎてしまう」「自分を追い込むまで働いてしまう」という心の裏側には
「そうしない自分には価値がない」
と散在意識に刷り込まれている、という問題があるのです。
また、頑張りすぎるほど頑張ってしまう人は、それが人に喜ばれたり、感謝されたり、認められたり、という成功体験に繋がっていることもあるので
「自分が頑張ること」=「人からOKがもらえること」=「ここにいていい、生きていていい」
と認識してしまうことが多くあるんですね。
これは諸刃の剣で、裏を返せば
「人からOKがもらえない自分」=「居場所がない、生きる価値がない」
に繋がってしまいやすいんです。
さて、先ほどのYouTuberさんの話に戻りますが、そうやって東京で自分をすり減らして頑張りすぎることで、YouTubeの登録者は増え、マスメディアにも出るようになり、人気が出ました。
そして、疲れ果てて地方に移住しました。
地方は生活費も安いので、身を粉にして働かなくても蓄財とたまのYouTube投稿で暮らしていけるのはわかっている。
でも、ヒマつぶしにゲームをする毎日を過ごしているうちに無気力になり、落ち込みが激しくなってしまったんですね。
そして「生活のためではなく、軽く働けるようなアルバイトがしたい」と言い出したのです。
恐らく、移住してのんびりした生活を過ごすうちにこの方は相当心の中がざわざわしたのではないかと推察します。
なぜなら、「何もしない自分」=「生きる価値がない」という思い込みが発動するからです。
そして、生活のためではなく、アルバイトをしたいという発言からも、「何か役に立っている自分」でないと、心が落ち着かないのではないかなと思います。
ただ、この方の場合、働くと心身に影響をきたすまでやってしまうので、軽い気持ちでアルバイトを始めたとしても、今のままだとあまりいい結果にはならないのではないかな、と思いました。
ここまでお話ししてきましたが、自分を追い込むこともせず、休みも満喫できるためには何が重要か、皆さんはお気付きかなと思います。
そうです「何もしていない自分」「ありのままの自分」にOKを出せるようになること、「人を喜ばせる」「役に立つ」ことをしなくても、「自分はこのままでいい」と思えるようになることが大切なんですね。
人がこの「役に立たないと価値がない」「頑張っていないと認めてもらえない」という苦しい焦燥感を抱くようになるのは、人それぞれありますが、大きくまとめると幼少期の親とのコミュニケーション・家庭環境に大きな影響を受けていることが殆どです。
「ありのままの自分」にOKを出せていないな、でも、頑張り続けるのも限界・しんどいな、と思われたら、是非一度電話カウンセリングを利用して自分の心の中で何が起こっているのかを整理してみてはいかがでしょうか。
ここまでお読みいただきありがとうございました!