こんにちは。

東京を拠点に活動している認定セラピストの〔やまぐちさちこ〕です。

春は気温の変動が大きいですね。3月なのに雪が降った時は寒くてダウンコートを着ましたが、一転5月の陽気になったり、身体も体温調整に大忙しです。自律神経も乱れやすい季節なので皆さん、体調に気をつけてくださいね。

今回はこの冬に見かけた
体の倍の膨らみはあると思われる
モコモコダウンを着ていた
3・4歳位の子どもと不機嫌なママのやり取りから思ったことを書いてみます。

どんなやり取りだったかというと・・・

子どもは白い壁を背に
楽しそうにカニ歩き。
「当たらないように気をつけて。ほら、汚れちゃう」というママの注意で少しは気をつけるものの
なにしろモコモコなのでダウンを壁に擦りつつカニ歩きを続けていました。

「気をつけて」「もうやめて」
段々とママの声のトーンが強くなり
「やめなさいっ!!」と怒るかなと思ったのですが、次に出てきたのは
「はーーーーーーーーーっ」という大きなため息。

そして思いっ切り不機嫌そうな顔。

その瞬間、「やめて」と言っても
止まらなかった子どもが
ピタッと止まってママの顔をジーっと見て立ち尽くしました。

そしてママは立ち尽くした
子どもの腕をぐっと掴んで
再び大きなため息をつきながら
荒っぽい動作でダウンの汚れを拭き始めました。

しょんぼりした幼児と
怒りを押し殺して不機嫌なママの
無言の時間が流れました。

通りすがりで
そこまでしか見ていないので
その後の事はわかりません。

私が見かけたのは
たまたま、不機嫌になった
やり取りかもしれません。

でも、ため息と不機嫌の威力を改めて知りました。

そこで小さな頃から親がため息や不機嫌などで感情を表現するコミュニケーションが続いた場合子どもが成長してどんな問題や悩みを抱えやすいかということをお伝えしていきます。

■親のため息や不機嫌コミュニケ―ションによって表れる問題や悩み

例えば

・相手の心の状態に自分がひどく振り回される
・人のちょっとした表情の変化がものすごく気になる
・不機嫌な人がいると落ち着かない
・自分が原因ではないのに、相手のご機嫌取りをしてしまう
・周りの問題を何でも自分のせいのように感じてしまう
・頼まれてもいないのに顔色や雰囲気を察してお世話する
・自分よりも相手の事が気になり、自分の事がわからない

など

顔色や雰囲気を察することに長けていった結果、アンテナが周囲に向けられ、相手の下のポジションに入りご機嫌をとったり、ストレスのはけ口になったり、いいように扱われたりする、という事が多くなります。

■親から暴言は受けていない、なのになぜか人の顔色を見てしまう

人の顔色をみるようになるのは、何も暴力や暴言を受けてきた人だけではありません。

「私は親から暴力や暴言は受けていない」けれど「人の顔色やどう思っているか、が気になってしまう」というクライアントさんは多々います。

確かに、ため息や不機嫌な態度は直接的な暴力や暴言ではありません。でも言語を使わずに無言の圧力や言葉を発しています。

非言語(ノンバーバル)で相手にメッセージを送っています。

(言わなくても)「察しなさい」
(言わなくても)「私の思うように行動して」
(言わなくても)「私の機嫌を損ねないで」etc

無言の圧力という点でいえば

  • 目を合わさない
  • そっぽを向く
  • 不快さを表情にだけ出す
  • 無表情、無視
  • イライラしている素振り
  • ガチャガチャと物に当たる
  • 大きな音を出す

なども、該当します。

そうすることで相手を揺さぶったりコントロールする手段でもあります。

そういったコミュニケーションが親との間で続くと言葉ではっきり明示しないからこそ

「自分が悪いのかな」
「僕の事が嫌いなのかな」
「お前なんていらないって言われたらどうしよう」
「何が起こるんだろう」
わからない心情を想像して推しはかり

これ以上悪い状況にならないように色々なリスクを避けるようになっていきます。

■察するコミュニケーションをしているあなたへ

もし、あなたがため息や相手の不機嫌が過剰に気になりそれによって自分の感情が大きく左右されたり周りに不機嫌な人を見つけたら
どうにかしてそれをおさめなければという気持ちになるようであれば
あなたは小さい頃から言葉ではない事を読み取り「察する」というコミュニケーションを続けてきていないでしょうか。

そうする事で

自分の安心感や居場所などを得たり
それ以上怒られたり状況が悪くなるリスクを避けて生きてきてはいないでしょうか。

でもそれはゴールがよくわからないのに走り続けるようなもの。
疲れてしまったり人が怖くなったりします。

相手の不機嫌や感情は相手のものであなたのものではありません。

そこには境界線をひく事が必要です。

しかし、そう言われても
どうしていいかわからなかったり相手の不機嫌さに過剰に反応する事に悩まれている方は
カウンセリングやセッションという解決方法もあるのでお気軽にご相談くださいね。

■不機嫌でコントロールする側かもと思ったら

逆に自分が親の立場だったり不機嫌さを周りに出して「自分はそうやって周りをコントロールしてるかも」と思った方は

「そんな事はやってはいけない」と無理矢理、自分を抑えこんだり
いけない親だと自分を責めないようにしてください。

もちろん、子どもや周りを支配・コントロールする事自体は、よくない事です。

でも、そうしてしまう自分を責めたり
抑圧しても解決に向かわないからです。

それよりも

・イライラした気持ちがコントロール出来ない
・自分の言う事を力づくでも聞かせたくなる衝動に駆られる
・感情をどう表現したらいいのかわからない
・察して、わかってという幼児的な欲求が止められない
・気持ちや要求を言葉にせずに、相手が読み取る事を過度に期待する
といった問題が自分にある事に気づき、向き合う事が大切だからです。

リトリーブサイコセラピーは、丁寧にお悩みを聞き、本人も気がつかない深い原因を紐解き、解決していくセラピーです。
自分でもよくわからない生きづらさや悩みがある時はご相談ください。全力でサポートさせていただきます。

やまぐちさちこ

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