こんにちは。
主に福岡・北九州で活動している心理セラピスト待鳥智美です。

今年ももう終わろうとしています。
年末といえば、自分を振り返るのにぴったりなタイミングですね。

「今年もよく頑張ったなぁ」
そんな言葉を自分にかけて、満足を感じたいのに…
なぜか心が重い。
疲れだけを感じる。
何だか虚しい。

そして
「やっぱり自分はダメだ」「もっと出来たはず」
「もっと頑張らなくちゃ」と自分を責めてしまう。

そんな方は少なくありません。

あなたもそうではありませんか?

実は、その背景に、無意識の「自己犠牲」のクセが隠れていることがあります。

◆自己犠牲は「不安や恐れ」から始まる

自己犠牲というと、
「自分を後回しにして、我慢ばかりの苦しい状態」
というイメージではないでしょうか。

でも、多くの場合、本人はそれを
「仕方ない」「私がやらなきゃ」「これが大人だから」
と『普通のこと』だと思っています。

なぜなら、自己犠牲の出発点には

・人に迷惑をかけたくない
・嫌われたくない
・場の空気を壊したくない

こうした不安や恐れがあることが多く
私たちの脳は、無意識に不安や恐れを避けようとし続けて
思考や行動がパターン化するからです。

◆なぜ「頑張りすぎ」「我慢」がやめられないのか

心理的に見ると、自己犠牲が強い人は
「自分の気持ちより、相手の期待を優先する」
というクセが身についています。

それは多くの場合、
幼い頃に親に
・自分を出すと怒られた
・我慢することで認められた
・いい子でいることを求められた
傷つき経験と結びついています。

そのため、大人になっても、無意識のうちに
「役に立っていない私は価値がない」
「相手を喜ばせないと嫌われる」
「頑張らないと居場所がなくなる」
と感じてしまうのです。

だから
自分を優先することや、頼まれ事を断ることなどに
強い罪悪感を感じてしまい
本当は嫌だと思っても、疲れていても
自己犠牲の頑張りや我慢が止められません。

◆年末の「気づき」を大切に

今年を振り返って、まずは、ただ「気づく」ことが大切です。

例えば
・頼まれていないのに相手のためと思って動いたこと
・本当は嫌だったのに引き受けたこと
・断れずに我慢した場面
・無理に明るく振る舞っていた自分 など

ここで「私、かなり我慢していた」「頑張りすぎていたかも」
そう気づいたとき多くの人がやってしまうのが
「だから私はダメなんだ」
「何でうまく出来ないんだろう」
「もっとちゃんとしなくちゃ」という自己否定です。

そして、
「もう自己犠牲をやめよう」
「もっと自分を大切にしよう」
と、急に、無理に変わろうとしてしまいます。

でも、これは、一瞬良くなったとしても
結局は、自己否定を強めて、生きづらさを深めてしまいます。

では、どうしたら良いのかというと、、、

自分を「ダメだった」と評価する必要はありません。
本当に必要なのは、
自分の心に意識を向け「気づきを深める」ことです。

◆その頑張りは、どこから来たのか

自己犠牲のクセは、
意志の弱さや性格の問題ではありません。

多くの場合、
幼い頃に身につけた『心の生き残り方(自己防衛)』です。

・我慢すれば怒られなかった
・いい子でいれば安心できた
・自分の気持ちより周りを優先したほうが安全だった

そんな体験を通して、
「自分を出さない」「頑張る私」「人の役に立つ私」でいることが、
自分を守る唯一の方法になったのです。

だから今も、
無意識のうちに同じやり方を繰り返してしまいます。

だから、自己犠牲的な行動に気づいたとき
私は、幼い頃
「どんな不安や恐れを感じていたのか」
「何のために自己犠牲を選んだのか」など
幼い頃の不安や恐れ、心の傷に、目を向けてあげることで気づきは深まります。

そして、それが自己犠牲のクセを手放すために役立ちます。

幼い頃の心と向き合うのは、痛みを伴うかもしれませんが
自己犠牲から抜けていくためのとても大切な一歩になります。

幼い頃の心の傷と向き合うことがツライ、出来ない、、、
そんなときは、一人で抱え込まず
心理セラピーを頼ってみてくださいね。
(自己犠牲的な人は我慢を重ねがちなので要注意ですよ)

◆年末の気づきを「来年」につなげるために

年末は、自分を振り返りやすい特別な時間です。

現実的に、自分に足りなかったことをしっかりと見つめ
「来年に向けて」「自分に出来ること」を考えるなど
反省すべき所は反省しながらも

この一年の「頑張りすぎた自分」を否定せず
その奥にあった
幼い頃の不安や寂しさにも目を向けてくださいね。

この年末、自分の心に目を向けて得た気づきを大切にして
あなたの「来年を」「これからの生き方を」変えていきましょう。

コラム担当者の紹介:協会認定セラピスト 【北九州】待鳥智美

待鳥 智美

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