はじめに

「今度こそ長く続けたい」と思って転職 したのに、数か月か ら 1 年も経たずにまた退職してしまう。
そんな経験を繰り返している方は少なくありません。
心理セラピーの現場でも、「な ぜか同じことを繰り返してしまう」というご相談はよく寄せられます。

短期離職によくある理由

短期退職の理由として多く挙げられるのは以下のようなものです。

  • 上司との衝突やパワハラ
  • 同僚との人間関係の不和
  • 業務量の多さや長時間労働による疲弊
  • 仕事内容が合わず、やりがいを感じられない

これらは切実な現実であり、組織や上司に改善の余地があるケースも少なくありません。私も新卒社会人時代からさまざまな業界・業種で転職してきて多くの人を見てきました。突然来られなくなって退職した人、最 近でも毎日残業を断れず体調を崩して駅のホームに

途中下車して欠勤連絡をして自宅に引き返す人も多く見かけます。 残業ばかりで苦しい、会社や上司に訴えても変わらなかったと打ち明けられて嘆かれることもよくあります。

最近では上司とのトラブルやいじめに転職するたびに巻き込まれるというオンラインカ ウンセリングの相談もありました。

自分に意識を向けてみる

もちろん、会社や上司の側に原因がある場合もあります。
ただし「相手が悪い」「組織 が悪い」と責任を一方的に押し付けるだけでは、根本的な解決にはつながりにくいのも現実です。
これは責任がなくなり、 一見楽なように感じます。

ですがこれは言い換えると
「相手が変わらない限り、自分の人生は変わらない」

相手に自分の意思・決定権を委ねることになり、幸・不幸になるのは相手次第、自分は本当に望んだこと未来や幸せの選択を選ぶことはできません 。相手が変わ ることが前提にあるからです。

残念ながら、あなたの思うように人、組織や環境も変わることはありません。逆に他人があなたを 100 %思い通りに変えられないのと一緒です。

「相手に変わってほしいが、自分は変わりたくないし変わらない」
組織や相手に自分の全てを委ねることはとても危険であり、相手や組織 、社会との関わり方の姿勢があり、自 分は変わりたくない意識が根底にある以上、結 果人生を変えられない。 こうやってうまくいかない現実が続いていきます。
これは「 主体的( 自分の人生は自分で選択する)」ではな く、「依 存的」 になっています。自分自身については自分の意思でどこまでも自由に変えられます。

「自分に意識を向ける」ということは自分の心理面、内的要因は何なのか? 内側に意識を集中させることです。
「なぜ自分は同じパターンを繰り返してしまうのか? 」
決して自己否定や責めることをせずに、シンプルに疑問を持つこと。外側に向けていた意識を、自分自身 に向け直すことです。最初は意識のベクトルを向き合うのは難しく感じるかもしれません。

「なんで?上司が悪いのに」
「あの会社の環境さえ良くなればいいだけなのに」

ですが上司とのトラブルが少ない人、自分らしく働ける環境で過ごしている人がいます。法律の下では日本国憲法第 22 条 1 項で保障された「職業選択の自由」 という誰しも選ぶことができる経済的自由権があります。

そして心理学者ウィリアム・グラッサー博士が提唱した心理学の理論に「 選択理論」というものがあります。私たちのすることはすべて行動で、行動はほとんどすべて自分自身が選択したものであるというものです。法の 下でも、精神的にも私たちはどこまでも自由な存在です。

「人は、本来どこまでも自由である」ことに立ち戻ってください。その前提の上で自分に改めて問い直してほしいのです。

本来自由な存在でありながら、 自由に選択できる人間であるにも関わらず、

「自分はなぜこの状況や関係性を受け入れているのか?」
「環境の悪い会社でなぜ働き続けるのか? 」
「なぜ我慢し続けるのか?」
「なぜそんな嫌な会社に働いて自分を犠牲する人生を選ぶのか? 」

いろいろな質問をすることで自分の無意識下で感じていることや価値観が見えてきます。

職場を変えても繰り返してしまう背景

しかし、「環 境を変えたのに、また同じ理由で辞めてしまった」 という方も多くいます。その背景には、本人の内面に共通する“心のパターン”が隠れていることがあります。

よくある心理的な傾向

  • 周囲の期待に応えようと頑張りすぎる
  • 嫌なことを断れずに無理を重ねる
  • 「人からどう思われるか」が気になりすぎる
  • 自分の限界を後回しにしてしまう

こうした心理的傾向があると、 環境を変えても同じ悩みを繰り返してしまうのです。私たちが”心理的傾向”に気づかないのはなぜでしょうか?
心理的傾向、いわゆる”心 理パターン”は、日常 私たちが意識でき る「顕在意識」ではな く、普段気づかない「 無意識」下で起こっているため気づくことは非常に難しいのです。意識にはたった 5 % のみの「顕在意識 」、9 5 % という意識の大半を占める「 無意識」この仕組みがあり解明しないと9 5 % が5 % のあなたを動かして人生を左右し続けて、自分が自分の人生を翻弄させることになります。

心理セラピーと従来のカウンセリングの違い

過去の私もいじめやパワハラ、 会社の古い体質に悩まされていた一人です。もちろん、今振り返っても上司や会社にも問題はありましたが、
「自分の人生はこんなものだ」 とどこか自分に諦めて”我慢ばかりの人生”でした。当時、カウンセリングと聞くと
「ただの傾聴だけで現状は変わらない。 どうせ聞いてもらっても気休めにしか過ぎない」そう思っていました。

心理セラピーを初めて受けたときの衝撃は今でも覚えています。ただの傾聴では終わることはなく、
「本当の根本原因は何で、どうやったら解決できるのか?」 が解明される問題解決型、未来志向型であり、とっても現実主義、実存主義でした。
普段見えない隠れた負のパターンに気づいてくれる心理を学ぶ第三者、
無意識や心理セラピーを学んだプロの客観的視点による「問題整理」をします。
— 体自分の中で何が起こって何が作用しているのか根本原因を見つけることが大事です。普段自分では気づかない無意識の領域だからこそ、

心理セラピーによるオンラインカウンセリングや個人セッションを活用していくと、見えなかった本当の問題に出合います。
ますはカウンセリングを試してみる、小さいようで大きな一歩です。

当協会には様々な経歴を持つ心理セラピストが在籍しています。
気になる心理セラピストを紹介一覧ページから選んでいただき 、セラピ ストのホームページ URL をクリックして直接申し込む流れとなっています。気軽に活用してみてくださいね。

最初の一歩は「立ち止まること」

まずすべきことは不安や恐怖からくる”焦り”” 心配”で動かないことです。
立ち止まって振り返ること、整理して解決するアプローチ変えることが先決です。

  • これまでの退職理由を振り返る

➡︎   お金、人間関係(パワハラ・モラハラ・セクハラ、いじめ)、残業等の過酷な環境

  • 無意識の思考や行動のクセに気づく

➡︎  相手に従うことで自分の居場所を作る、承認欲求を満たす

➡︎ 相手と自分の心理的関係性( 対等、相手が上位で従う関係)

➡︎ 身体のサインを聞かずに限界まで酷使する etc…

  • 一人で難しければ、信頼できる人や専門家と整理する

➡︎ 悩みの根底にある隠れた”心理パターン”を見つけて自分が抱えている別の問題を整理

➡︎ なぜその負のパターンを掴んでいるのか? 持っていることで得ている”心理的メリ ット”を探る

このプロセスを踏むことで、これまで気づ かなかった心の背景に光が当たり、同じ道を繰り返さない準備が整っていきます。

【今を転換期に変える方法】自分の人生に責任を持つ

もちろん、会社や上司の側に原因がある場合もあります。
ただし「相手が悪い」「組織 が悪い」と責任を一方的に押し付けるだけでは、根本的な解決にはつながりにくいのも現実です。

「相手が変わらない限り自分の人生は変わらない」

これは責任を押し付けることで一見楽に見えますが、相手に自分の意思、決定権、幸・不幸になるのが相手次第になってしまいます。
大切なのは、「な ぜ自分は同じパターンを繰り返してしまうのか」と自分自身に意識を向けてみることです。
どんな過酷な労働環境であっても決して全員ではなく、「自分 は自分」と境界線を引き、自分の意思を大事に守りながら悪影響を及されることなく働いている人を見た事があり ます。それは、待遇がいい、周りより評価されている人だからとかではありません。
「自分の人生に責任を持つ」この意味は、 ただ責めているわけではありません。どれだけ逃げても、 人は逃げた結果のリスクは必ず背負うようになっています。だったら、どうせだったら、幸せになるリスクを背負いませんか?

「自分を幸せにする責任を持つ」ということです。

私も今でも失敗しては落ち込む事もしばしばです。
周りにも迷惑をかけることもあり反省することもあります。ですが、逃げようが、向き合おうが失敗はつきものです。
周りに迷惑をかけたのなら、素直に謝り、改善して前に進むの繰り返しです。
家族と呼べる近しい仲間、心理セラピストのみなさんにも支えられて今があります。

短期離職を繰り返していた過去の私は卒業して
確実に、歩みは遅くとも着実に、好きな道に進んでいます。
自分をより幸せにすることを、 自由や好きな道を選び続けることを諦めません。こんな私でもなれたのだから、
今これを読んでいるあなたには諦めてほしくないのです。

【まとめ】未来のあなたへ送るメッセージ

短期退職には、環境要因と心理的な要因の両方が複雑に絡み合っています。
心理セラピーでは「過去と他人は変えられない。だけど自分は変えられる」視点で外側の
問題と内的要因を切り分けて「なぜ今の状 態を自分が選んでいるのか? 」本質に深く掘 り下げていきます。
あなたの「主体性」、本 来の自分らしさを取り戻した働き方を、生き方を根本から変えていくことが本当の幸せにつながります。
現実面、心理面の両面を理解しながら、自分の心のパターンに気づくことが「転職を繰り返す負のループ」 から卒業するための第一歩になります。

私はあなたの勇気ある一歩をいつまでも応援しています。

さらに詳しく知りたい方へ

短期離職を繰り返してしまう背景については、
外的要因だけでなく心理的な要因も関わっていることがほとんどであることはお伝えし たとおりです。
私の公式ホームページでは「短期離職を繰り返す人の心理パターン」をテーマに、連載記事として詳しい記事を更新中です。

もし関心をお持ちの方は、ぜひ以下のページもあわせてご覧くださいね。

【心理セラピスト仙波レイナ公式 HP】

– −   短期退職を繰り返すのはなぜ? 心理的な原因と 10 のタイプ【導入編】
参照 URL: https://freewing-psychotherapy.com/2025/10/02/shortterm_separation/
心理セラピスト 仙波レイナ

コラム担当者の紹介:協会推薦セラピスト 【大阪】仙波レイナ

>>仙波レイナさんの詳細を見る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA