千葉県と東京都で活動しております日本リトリーブサイコセラピー協会心理セラピストのくぼきじゅんこです。今日は家族のお悩みの定番『イライラ』についてです。
夫にイライラするー!子供にイライラするー!気の休まるはずの家庭内が一番イライラして疲れてしまう!!
それは家族の誰にとってもいい気分じゃないですし、できればイライラしたくありませんよね。そんなイライラの正体と向き合い方について今日はお話したいと思います。
家族の中にいてあなたはどんな時にイライラしますか?
例えば
・自分ばかりが家事をして助けてもらえないと感じたとき
・家族の為に自分が犠牲になっていると感じたとき
・話を聞いてもらえないと感じた時
・わかってもらえないと感じたとき
・家族が自由に勝手にしているとき
・邪魔をされていると感じたとき
・自由が奪われたと感じたとき
・頑張っても頑張っても報われなさを感じたとき
・思い通りにいかない時
などなどイライラするポイントは人それぞれだとは思いますが共通しているのは『我慢している』感覚と
『誰もわかってくれない』という気持ちではないでしょうか???
『こんなに我慢しているのに誰も私の気持ちをわかってくれない』夫や子供を目の前にいつもイライラしているあなたはもしかしたらこんな風に家族の中で1人我慢をして孤独を感じているのかもしれませんね。
あなたにとっての家族とは何ですか?
ほとんどの人は生まれてから自立するまで家族の中で成長していきますよね。
育った家族があなたにとっての家族の形になっていることでしょう。
『我慢しているのに誰もわかってくれない』
この感覚はきっとあなたが幼少期から持っている感覚ではありませんか?
たとえば幼少期の家族の中で
・両親が不仲で喧嘩ばかりしていたり
・両親が忙しくて構ってくれなかったり
・虐待やネグレクトを受けていたり
・コミュニケーションの通わない家族だったり
・親が支配的だったり・甘えが許されなかったり
・期待に応えた時にしか見てもらえなかったり
・親の大変そうで辛い姿を見せられたり子供にとってこの様な経験は
・わかってもらえない
・守ってもらえない
・愛されていない
・受け入れてもらえない
この様に感じるでしょう。
そしてそれは小さな子供にとってもの凄く怖くて、悲しくて、寂しい事です。
自分は要らない迷惑な存在なのかな。
産まれてきて迷惑かけてごめんなさい。
そんな悲しい気持ちになりますよね。
毎日を過ごす家族の中でそんな悲しい気持ちを感じていたら生きていることすら辛くなります。
だから子供は自分が要らない存在にならないように親の迷惑な存在にならないように我慢をすることで自分を守るという生き方を身に着けます。
そうしていたら幸せではなくても命は守れる。
子供はちゃんと自分の命の守り方を知っているんですね。
でもね、本来子供はありのままの欲求を満たしてもらう事を親に求めるものです。
求める⇒受け入れてもらう
この経験の繰り返しでどんな自分も受け入れられる、愛されているという自己重要感と安心の感覚を自分の中に育てて行くことができます。
聞いたことがある人も居ると思いますがそれが『愛着の形成』に繋がっていきます。
精神科医の岡田尊司先生は『愛着とは人と人との絆を結ぶ能力』と言っています。
という事は、幼少期の家族の中で愛着の形成が上手くできなかった人は人と人との絆を結ぶ能力が十分に育っていないが為に人との間に絆を結ぶことが出来ず孤独に耐えながら生きているのかもしれません。
そして家族とは『怖い』『苦しい』『さみしい』『孤独』
そんな感覚が心の中に深く刻まれているかもしれませんね。
過去の家族と現在の家族を区別しよう
自分の内側に問いかけてみてくださいね。
あなたは誰の為に我慢をして、本当は誰にわかって欲しかったのでしょうか?
それはきっと『あなたの親』ですよね。
親に満たされなかった感覚を持ち続けたまま大人になると人を変え、場面を変え、近い存在の人を使って満たされない気持ちを満たそうとします。
なぜなら子供が親にわかってもらえない、
愛してもらえない
それは深い悲しみであり大きな絶望だからです。
その悲しみと絶望が癒えることなく今もあなたの中に残っているからこそ
それを感じる事を避ける為に
目の前の人を使って自分を満たそうとするのです。
大人になった今、子供の頃のように我慢をする事で
わかって、愛して、満たして――――!!!!!って目の前の夫や自分の子供に求めてしまうのは相手をコントロールしたい気持ちであり利用です。
でもあなたが本当に欲しかったものは親にわかってもらう事であり親からの愛情ですから
目の前のあなたの家族が例えわかってくれたとしても、与えてくれたとしても『私の欲しいものはそれじゃない!わかってくれない!』ってなるんですよ。。。
とっても複雑ですよね。
欲しかった親からの愛情を受け取ることが出来ずに愛着障害を抱えた人が人との絆を育む事が困難になり人間関係がこじれる大きな原因はこの
『それじゃない!!』という怒りを使って相手を受け入れずに、得る事のできないものを求め続けてしまう事にあるのかもしれませんね。
そして得られない現実を目の当たりにしてはあなたの中にある悲しみと絶望が刺激されイライライライラしてしまうのです。
そしてやっぱり誰もわかってくれない。
そんな気持ちを強化し現在の家族の中でも昔と同じように1人孤独に耐えることをしてしまうのでしょう。
こうしてあなたが相手をコントロールし利用し続けていたらあなたの家族との関係はどうなりそうですか?
うーん。
きっとコントロール出来ない事に怒りを感じ
埋まらない寂しさや、苦しさ、孤独感からいつか自分でこの関係を壊してしまうかもしれませんし相手が去っていくかもしれませんよね。
結局、孤独は避けられそうもありませんね。
ですから大事なことはまずあなた自身が深く傷ついている自分の存在に気づいてあげる事です。
どんなに我慢しても手に入らなかった親からの愛情はもう得る事はできません。そしてその悲しみと絶望は他人には埋めてもらうことは出来ません。
それを認めた上で深く傷つきながらも頑張って生きてきた自分をこれから自分の力で癒していく。
そう決める事が大事です。
自分の心の傷が癒えてくると相手に過剰に求める気持ちは自然と薄れていきます。そして目の前のあなたの家族、現実をよーく見て感じる事です。
幼少期の家族の中での我慢があなた自身のデフォルトになっていることに気づくことでその我慢が今でも本当に必要なのか考えてみましょうね。
今、あなたが家族に求めるもの過去に親に求めていたもの
これは別物なはずですから区別しましょう。
今あなたのイライラしている家族はあなたが我慢することを求めていますか?
あなたが自分を犠牲にしていないと家族はあなたを要らないと言いますか?
あなたを傷つけますか?
相手に伝えたい気持ちを伝える事ができていますか?
あなたは相手の言葉や気持ちをキャッチしていますか?
あなたはこの家族とどうかかわっていきたいですか?
何度でも自分に問いかけてみてくださいね。
こうして自問自答を繰り返しながら人と関わりながら人との絆や家族の絆は自分で創り上げていくものだと思うんです。
私自身も幼少期から我慢が標準装備となっていたため我慢しない夫や子供によくイライライライラして八つ当たりしていました。
ものすごい勢いで家族を利用するコントローラーだったと思います。
今でももちろんイライラする時はあります。
でもそのたびに自問自答を繰り返しています。
そうすると大抵自分が寂しさを感じていることが多いです。
寂しいって感じることはネガティブなイメージだけどそれだけじゃありません。寂しいって感じれるから
人を求めたい、
繋がりたい。
そう思えるんです。
自分の寂しさを受け入れることは孤独になることではないんですよ。
それが人と繋がっていく力になっていくはずですよ。
自問自答してもよくわからない。どうしたらいいかわからない。そんな方はぜひ心理セラピストにご相談くださいね♪
コラム担当者の紹介【千葉県】くぼきじゅんこ