こんにちは、東京・神奈川で活動している心理セラピストのヤコーヒロコです。
さて、早速ですがあなたは「いい人を演じてしまい人間関係でいつも疲れてしまう」というお悩みはありませんか?
今回はこの「いい人」に焦点を当てて以下のお話していきたいと思います。
いい人を演じてしまう人の特徴
いい人がやめられない心理的な原因
いい人を続けることでどんな問題が起こるのか
いい人をやめるために向き合うべきこと
自分が当てはまるな、と言う人も、友人知人にこういう人がいるな、と言う人も是非お読みくださいね。
いい人を演じてしまう人の特徴とは
さて、突然ですが、どの会社やコミュニティにも「いい人」っていますよね。
いい人というと、どんなイメージがあるでしょうか?
・頼まれごと断らない人
・常に人に気を遣っている人
・いつも穏やかな人
こんなイメージがないでしょうか?
あなた自身がこういう「いい人」をやっていたりしませんか?
こう聞くと別に問題がないように感じますし、もちろん本人が自然にそうしている分には問題ではありません。
しかし、以下のような状態になっていると人間関係が疲れて心が苦しくなってしまいます。
それは…
過剰に人の顔色を伺い
とにかく人に合わせて
自分の気持ちや意見は隠して
いい人を演じている
という場合です。
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例えば以下のような人です。
断れない「いい人」の事例
会社員のAさんは穏やかで、嫌と言えない性格の、「いい人」です。
友人に飲みに誘われると、「いいよ」といつもOKします。
ただ、困ったことに、先約があったとしても、誘われたその場では「いいよ」と答えてしまうのです。
Aさんは予定がバッティングしている当日の直前まで悩みます。
「何と言って断ろう」と。
そして、飲み会の当日に意を決して相手に連絡します。
「ごめん!急な用事が入って行かれなくなった!」
そして、連絡した後、相手が怒っていないか、嫌われていないか、と気になりながら、元々入っていた予定に向かうのです。
最近はいつもドタキャンしていた相手から、あまり誘いの声がかからなくなってきた気がしています。
いい人がやめられない心理的な原因とは
Aさんの例は「ダブルブッキング」からの「ドタキャン」ですが、これに限らず、その場で断る「NOと言う」ということが苦手、と言う人は珍しくありません。
苦手であるだけならともかく、「絶対にできない」「断ってはいけない」と思っているのであれば、現実的に困ることも出てくるでしょう。
ではどうしてそんなことになってしまうのでしょうか?
嫌われるのが怖い、見捨てられるのが怖い
こういった人達の心の中には何が起こっているのか?と言うと、
「嫌と言う」「断る」というような、自分の意思を出すことが、「人を困らせること」「人を怒らせること」だと結びついています。
そして、人を困らせたり怒らせてしまうと、「自分が嫌われてしまう」という確信に近い感覚があります。
つまり、「相手に従っていないと自分は嫌われて、見捨てられて、孤独になる」と思っているます。
「従わないと嫌われる」なのて、不都合なことや嫌なことも我慢して受けなければいけない、と無意識に思っているのです。
こういった価値観を抱くようになった背景として、
・幼少期から自分の気持ち出しても聞いてもらえなかった、否定された、無視された
・従わないとひどく怒られた、無視された
・親が辛そう・悲しそうにしていたので、自分をそっちのけにして他人優先で迷惑をかけないように助けていた
などが幼少期のトラウマや、そこで身につけた生き方があげられます。
このような価値観を持ったまま大人になると、いい人を演じるのが当たり前で、それをやめることが怖くてできなくなってしまい、結果、人間関係がいつも不安で疲れてしまうのです。
また、さらに以下のような問題が起こってきます。
いい人を演じ続けるとどんな問題が起こるのか
では、いい人を演じ続けることでどんな問題が起こってくるのでしょうか。
信用を失う
先に上げたAさんの例で言うと、その場の相手の対応を気にして予定があるのにOKし、最終的にドタキャンを繰り返す、ということを続けた結果、相手の信用を失ってしまい、孤独になるという方向に向かってしまいます。
つまり、いい人を演じて「イエスマン」「八方美人」が過ぎると、結局一番避けたかった「嫌われて、見捨てられて、孤独になる」という方向に進んでしまうのです。
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対人恐怖症と人間不信
そして、「従わないと人は自分を嫌う、怒る」と思って接しているので、人と関わること「嫌われないか」「怒られないか」と気にし続けないといけないので、人が怖くなりますし、根本的に自分も人が信用できず嫌いだったりします。
自分が人を嫌っているので、人も自分を嫌うだろう、と思う状態が続き、人間不信になります。
結果、誰とも信頼やあたたかい繋がりでの関係性を得られないでしょう。
人に利用されやすい
また、断らない人は他人に利用されやすいと言う傾向もあります。
なぜなら、断らないからです。
「この人なら便利に使えそうだ」と思われ、尊重されることなく使い尽くされる、ということもよくあるのです。
相手の反応を気にしながら人と関わり、孤独になった挙句、いいように人に利用される。
結果、人への怒りや敵意、人間不信をさらに強めていくということも…。
でも、こんな生き方は本当に望んでいますか?
いい人をやめるために向き合うべきこと
では、いい人を演じるのをやめるにはどうすればいいのでしょうか。
もちろん何も、すべての頼まれごとや誘いに「NO!」と言うべきだということではありません。
問題なのは、不都合なこと・嫌なことも我慢して自分を押し殺して相手の要求を飲んでしまう、ということが問題なのです。
それをやっているからこそ、「いい人」でいることが、人との関りが苦しいものになります。
だからこそ「いい人」をやめるために一番大切にするべきことは自分の気持ち・意思を大切にすることが必要です。
「嫌な物は嫌」と思う自分の気持ちを尊重し、ちゃんと「嫌」と言う、断る、と言うことは自分の気持ちや意思を大切にすることの一つです。
目の前の相手の顔色を見て、意向を常に優先してきた人にとって自分の気持ちや意思を大切にすることや優先することがとても難しく感じるかもしれません。
人によっては、「自分がどうしたいのかわからない」と言う人もいるでしょう。
それだけ、相手を優先していたということは、それだけ人に嫌われるのが怖くて自分を殺してきた、ということです。
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つまり、一番向き合うべきことは、人に嫌われることに対する恐怖です。
そして、それは先にも話した通り、原因の多くは幼少期のトラウマなどです。
ですので、いい人をやめたいと思われた方は、電話カウンセリングなどを活用し、まずは嫌われる恐怖がどこから来るのか、幼少期の家族との関係性やそこでの心の問題整理をしてみてはいかがでしょうか。
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