こんにちは
東京・千葉で活動しております、野沢ゆりこです。


3月になり、春めいてきましたね。
それでも、まだ冷たい朝もあります。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

寒い春の朝、スポーツジムへ向かうとき、
私はいつも少し憂うつになります。

「寒いなあ」
「今日はやめて、家でのんびりしたい」

そんなことを考えながら外へ出ます。

身体は重く、風は冷たく、
同じ道なのに、景色まで灰色に見える気がします。

けれど、不思議なことがあります。

運動を終えて帰る頃には、
気持ちはすっかり晴れやかです。

身体は温まり、呼吸は深くなり、
心は軽く、足取りも自然と弾みます。

寒さは、行くときと変わっていないはずなのに。
それなのに、外の空気はどこか爽やかで、
景色まで明るく感じられます。

変わったのは、外の世界ではありません。
変わったのは、自分の内側です。

心理学では、心と身体が互いに影響し合うことを
「心身相関」と呼びます。

気持ちが沈めば、身体はこわばります。
けれど、身体を動かすと、心もまた動き出します。

寒さそのものは同じでも、
心と身体の状態が違えば、
その寒さの「感じ方」はまったく変わってしまいます。

これは運動だけの話ではありません。

セラピーで心が少しずつ癒されていくときにも、
同じことが起こります。

悩みの渦中にいるときは、
世界は冷たく、厳しく、

閉ざされているように感じられることがあります。

けれど、気持ちが整理され、
安心感が少しずつ戻ってくると、
同じ現実の中にいても、

受け取れるものが変わってきます。

「風は冷たいけれど、空はきれい」
「大変なこともあるけれど、支えてくれる人もいる」

そんなふうに、

感じ取れるものが変わってくるのです。

私たちはつい
「状況が変われば気分も変わる」
と思いがちです。

けれど実際には、
「心身の状態が変わることで、状況の見え方が変わる」
ということが、とても多いのです。

同じ寒さの中にいながら、
つらく感じるときと、爽やかに感じるときがある。

それは、世界が変わったのではなく、
“世界を受け取る自分”が変わったから。

心身相関とは、
特別な理論ではなく、
こうした日常の中に静かに存在しています。

もし今、世界が少し重たく感じるなら、
それはあなたが弱いからではありません。

身体を動かすこと、
呼吸を深くすること、
そして、心をケアすること。

そのどれもが、
世界の色合いをやさしく変えてくれます。

セラピーとは、
人生を変える魔法ではありません。

でも、
人生の感じ方を変えていく力を持っています。

それは、自分の内側に安心の土台を育てることです。
その土台の上で、世界はこれまでとは少し違った表情を見せ始めます。

心が変わると、世界が変わる。

それは比喩ではなく、
日々の中で確かに起こる変化なのです。

セラピーの現場でも、
こうした静かな変化が少しずつ広がっていくのを感じています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

コラム担当者の紹介:協会認定セラピスト 【千葉県】野沢ゆりこ

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