こんにちには、認定セラピストのMasaruです。最近はエアコンを使わなくても過ごせるようになり、朝晩は肌寒さを感じる季節になってきました。義実家では毎年、家で育てたクリを収穫し、ケーキ屋さんに販売しています。私も少しだけお手伝いし、今年は20kgを超えるクリを届けることができました。

「塵も積もれば山となる」とはまさにこのこと。ケーキ屋さんの秋メニューおいしいモンブランタルトを想像しながら作業していると、小さな積み重ねを諦めない気持ちの大切さを実感しました。

──けれど、仕事や日常ではどうでしょうか。
「頑張って成果を積み重ねても、なぜか報われない」――そんな気持ちになったことはありませんか?今回は、その「報われない」という感覚の背景について、お話ししていきます。

報われなさは気のせいじゃない

誰かから理不尽な扱いを受ければ、報われないと感じることがあるでしょう。
しかし、どれだけ頑張って結果やを出しても、満たされない。褒められても、心から満たされることがない。そうして、「自分の人生は報われない」と落ち込んでしまう。

例えば――
・仕事で成果を出しても、これで十分と思えない。次に行きたい
・「よく頑張ったね」と言われても、よそよそしさを感じてしまう
・恋人や友人に優しく声をかけられても、「構わないで欲しい」と不安になる
・パートナーと過ごしていても、嫌われるかも、期待を裏切るかもしれないと緊張してしまう

頭では受け入れたい気持ちがあるのに、心には虚しさや不安が残る。逆に否定や注意の言葉は強く響き、「やっぱりダメだった」「やっても意味がない」と自分責めてしまう。褒め言葉はすり抜けるのに、否定だけが突き刺さる。そうして、本当は報われたいのに、報われなさばかりが積み重なっていく。「それって、結局は私の性格が他の人と違って、歪んでいるから仕方ない」そう思う人もいるかもしれません。

報われない気持ちの正体

しかし、報われないと感じるのは、性格のせいではありません。その正体は、子どもの頃に身につけた「条件つきの愛情」と深く関わっています。

・泣けば「そんなことで泣くな」と言われ、
・甘えれば「忙しいから後にして」と突き放される。
・静かにいい子でいるときだけ、親は怒らない。

子どもにとって、親とのつながりは生きるための安心・安全そのものです。こうした経験の中では、「つらいことを我慢しないと親とつながれない」そんな安心をつくり生きようとするのです。

そして大人になると、その安心のとり方が「頑張って、しんどい状態を耐えていなければ不安になる」という感覚として現れます。
どれだけ頑張っても安心にはつながらず、成果や喜びを感じたいのに、少し満たされそうになると「まだ足りない」と不安が押し寄せ、自分を追い込んでしまうのです。
また叱責や否定を受けると、「やっぱりわたしは何もできないし、何も得られない」と感じてしまう。
そうやって、子どもの頃の自分を再現するようにして、安心を得ようとする無意識の反応なのです。「出来てもダメ、出来なくてもダメ、けれど安心」 これが、報われない気持ちの正体です。

報われなさから見える未来

何をやっても報われないと感じるのには、理由があります。
子どもの頃に親との関わりの中で身につけた、自分を我慢して受け入れてもらおうとする関わり方が、大人になった今も続いているからです。そのため、叱責や否定を受けると「やっぱり自分はダメだ」と思いながらも、どこかで安心してしまう。
一方で、褒め言葉や優しさに触れると、素直に受け取れず、むしろ不安が強まってしまう。
報われない自分でい続けることが安心になっているために、安心を差し出されるほど「どうせ続かない」、「すぐに失う」と感じてしまうのです。
──安心が不安になり、否定が安心になってしまう。だからこそ「報われない」と感じ続けてしまうのです。では、その中であなたはどんな安心を大切にしていきたいでしょうか。自分にとっての安心を知ることが、人生を少しずつ変える一歩につながっていきます。

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