こんにちは、東京板橋区で心理セラピストをしています瀬川あいこです。

年度末ですね…!
実は今、私自身がしんどい状況です。

ただでさえ次年度に向けて、仕事がてんこもりな上に、
プライベートで家族とのお別れが重なってしまい、心身の調子をがっつり崩してしまいました。

数年前の自分なら、誰にも窮状を話せず抱え込んで、
誰も預かり知らぬところでキャパオーバーを起こし、
うつで再休職しているレベルです。

でも、どうやら今回は違います。

それは、自分の状況を認めたうえで、上司や同僚を含め、他人に打ち明けることができているからだと思います。
「今しんどい。申し訳ないけど、しばらく担当業務を全部は担えなくて、助けてほしい」と。

さらに、ありがたいことに打ち明けた相手に、実際に助けてもらえているからです。
しんどい時期はお互い様だからね、この部分は助けられるよ、と。

おかげでつらいししんどいし全く元気ないし、仕事でいっぱいの今ですが、
再休職なしで、なんとか乗り越えていける感じがしています。

結論:つらいときこそ、つらい自分を受け入れよう

そんな近況を踏まえて、結論から言います。
「つらい」「助けて」「やばい」「もう無理」「できない」
そして「何もうまくいかない焦り!」

これらは何よりもまず、あなた自身がそのまま感じて味わって抱えるのが先決です。

きもちを否定して、抑え付けようと歯を食いしばって、自分を奮い立たせ続けていると
かえって消耗して、心身が加速度的に潰れていきます。

弱音はあなただけのもの、他の誰にもあなたの弱音を実体験はできません。
独り占めして懊悩して味わい尽くす価値がある大事な感情です。

聡いあなたはきっとこんなこと、頭では十分わかっていますよね。
「そんなこと当たり前じゃない」とおっしゃるかも。

それでも実際にいざ、自分がうまくいかなくて、思い通りにならなくて、悲しくて、不快で、追い詰められて、急き立てられて「つらい」場面を想像してみてください。

あなたの頭(思考)は冷静でも、あなたの感情や感覚はこう叫んでる場合があります。

「つらいとか、できないとか、他人に見せるな!」
「迷惑かけるな!」
「泣くな!」
「立て、歩いて、やるべきことをやれ!」

叱咤激励というよりは、大きな昏い危機感が、そこにはあります。

その感覚は「弱音を吐いたらサヨウナラ」と心底思っているので、
あなたの「つらい」を殺しにかかってきます。

「つらい」を抑圧するデメリット

つらいきもちを自分で殺すことのいちばんの弊害は「誰にも言えなくなる」ことです。

あなた自身が、あなたのつらさをめいっぱい否定しているので、
とても他人様に言えたものじゃない、という前提に自ら立ってしまうことです。

ゆえに自分で抱え込み、追い込み、倒れるまで、
負のループに向かって、迷いなく突き進んでしまいます。

でも実は(頭や思考ではとっくにご存じのように!)
他人に限界を打ち明けて助けを求めることは、
弱いことでも、また無責任なことでもありません。

むしろ弱音をひた隠しにすることで
「結局できない」結果を招く姿勢こそが無責任、なことまであるのです。

「つらい」を抑圧する大きなメリット

それでも、覚えておいてほしいのは、自分のきもちを殺すその叫びが、
あなたのことを心底、守りたがっているということです。

つらいと認めて他人に見せたら、死にそうに怖いことが、昔、あったから。
もう二度とあなたをそんな目に遭わせまいと、あなたに向かって無意識下から叫んでいます。
踏み留まるように訴えているのです。

さらに言えば、きもちを抑圧し続けることで、
結果として1人で抱え込んで倒れてしまえさえすれば、
だれが見ても「できない」し「諦めて当然」だし、
むしろ助けてもらえる確率が上がる可能性すらあり、
「言い訳も立つ」ので、

「つらいを他人に見せたり、むやみに他人に迷惑をかけるより、
自分の首を絞め殺す方がよっぽどまし!」

と、みずから選んで、自分を追い詰めることで、自分を守っていることも多いのです。

このように「自分を守る」ことが「自分を追い詰め」「自分を損なう」ことに直結している場合、大きなメリットではあるのですが、生きていくことはどんどん苦しいものになっていってしまいます…。

自分の本音を突き止めよう

もし今、あなたが、この手の弱音を口にしてしまったとたんに、
大事なものがガラガラと崩れ落ちるような、
もう二度と立ち上がれなくなるような、そんな恐怖や不安を感じるなら。

もしそれで、あなたが今、現実的にしんどいなら、
きっと今がこの思い込みを解くチャンスです。

今からぜひ、自分に声かけを始めてあげてください。

「つらいきもちを殺すことで、本当は、どうしたいの?」
「つらいを他人に見せてしまったら、どんな怖いことが起こると思ってるの?」

もし自問してみて不安や恐怖でいっぱいになってしまうなど、
ひとりでは難しい場面がある場合には、
電話カウンセリングのご利用をぜひご検討くださいね。

それもまた、あなたにとって必要な「自分の状態を認めて」
「自分から助けを求めてみる」機会のひとつであって、
きっと大事な経験値になります!

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