こんにちは。
札幌・東京・名古屋中心に活動している心理セラピストの白鳥大介です。

「もう終わったことのはずなのに」
「今は普通に生活できているのに」

それでも、特定の人や状況に出会うと、
理由の分からない不安や怒り、強い緊張が湧き上がる。
そんな経験はないでしょうか。

世間ではよく
「時間が解決してくれる」
「そのうち忘れるよ」
と言われます。

では本当に、心の傷やトラウマは時間が解決してくれるものなのでしょうか。

「時間が解決してくれる」と言われる理由

確かに、時間の経過とともに次のような変化は起こります。

  • 日常生活は問題なく送れるようになる
  • 当時の出来事を頻繁に思い出さなくなる
  • 話題にしなくなる

こうした状態を見ると、
「もう乗り越えた」「大丈夫になった」
と思われがちですし、本人もそう感じることがあります。

しかし、ここで起きているのは問題の消失ではなく、
多くの場合、心の奥にしまい込んだ状態です。

なぜ、忘れたはずの過去に再び反応してしまうのか

トラウマは「記憶」ではなく「反応」として残る

トラウマは、出来事そのものよりも、
そのときに感じきれなかった感情や身体反応として残ります。

頭では覚えていなくても、

  • 体がこわばる
  • 心臓がドキドキする
  • 急に委縮する
  • 過剰に怒りや悲しみが湧く

といった形で、無意識に反応が出てきます。

これは「思い出している」のではなく、
過去の反応が再生されている状態です。

似たようなシチュエーションで再起動する心

特に多いのが、

  • 権威的な上司
  • 支配的・否定的な人
  • 見捨てられそうな関係性

など、過去と似た空気を持つ状況です。

頭では
「今はあの頃とは違う」
と分かっていても、心や体は過去と現在を区別できません。

そのため、
「なぜか分からないけど過剰に反応してしまう」
という現象が起こります。

これが、
「忘れたはずなのに、また同じような反応をする」理由です。

「時間が解決するケース」と「解決しないケース」の違い

時間とともに自然に和らぐものも、確かにあります。
それは主に一時的なストレスです。

一方で、時間が経っても繰り返し反応が起こるものは、
未完了の感情が関わっています。

  • 怖かったのに、怖がれなかった
  • 悲しかったのに、泣けなかった
  • 怒りたかったのに、怒れなかった
  • 助けてほしかったのに、求められなかった
  • わかってほしかったのにわかってもらえなかった
  • ずっと一緒にいたかったのに見捨てられた

これらの感情は、
「感じきれなかった分だけ、終わらずに残る」
という性質を持っています。

時間は、感情を完了させてはくれません。

なぜ大人になってから苦しさが表面化するのか

「子どもの頃は平気だったのに」
「むしろ大人になってからの方がつらい」

そう感じる方も少なくありません。

それは、子どもの頃は
生き延びるために感情を抑える必要があったからです。

安全が確保され、心に少し余裕ができたとき、
抑え込まれていた感情が表に出てきます。

これは弱さではなく、
回復に向かう自然なプロセスでもあります。

トラウマや感情が「過去のもの」になるために必要なこと

トラウマを癒すとは、

  • 無理に思い出すこと
  • ポジティブに考え直すこと

ではありません。

必要なのは、
安心・安全な関係性の中で、当時感じきれなかった感情を体験し直すことです。

感情が受け止められ、完了していくことで、
似た状況に出会っても、心は過去ほど反応しなくなっていきます。

それが、
「過去の出来事として終わる」
という状態です。

失恋も我慢するとずっと引きずりますが、
そのときは悲しくても
涙枯れるまで泣きつくしたり
悲しみを受け止めてくれる友人がいたりすると
その後前を向いていくことができる。

それと同じようなことです。

「時間が解決する」のではなく、「向き合った分だけ終わっていく」

忘れたから癒えたのではなく、
反応が小さくなっていくことが回復の目安です。

もしあなたが、
「いつも過去にこだわってしまう」
「なぜか嫌な人ほど気になってしまう」
「同じような人間関係で悩み続けている」
と感じているなら、

それはあなたの心が、
何かを教えてくれているサインかもしれません。

【無料セミナーのご案内】

今日のテーマにも関連した内容ですが

こうした
「嫌な人ほど気になってしまう心理メカニズム」について、
より具体的に解説する
1day無料オンラインセミナーを開催しています。

  • なぜ特定の人にだけ強く反応するのか
  • 反応の正体はどこから来ているのか
  • どうすれば振り回されなくなっていくのか

心理学・トラウマの視点から、分かりやすくお伝えします。

「自分を責めるため」ではなく、
自分を理解するための時間として、
よければご参加ください。

(※詳細・お申込みは画像をクリック)

最後まで読んで頂きありがとうございました!
ではまた!

コラム担当者の紹介:協会認定セラピスト 【札幌・名古屋・全国】白鳥大介

>>白鳥大介さんの詳細を見る

>>協会無料メルマガ登録はこちら

>>オンラインカウンセリングはこちら

>>イベントはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA