完璧主義の呪縛から解放すれば楽に生きれてうまいく

2025年からもう3月中旬。新しい新生活、新年度に向けての準備はできていますか?
この3・4月によく売れる本はNHKの語学テキスト。
「今年こそ!」と意気込み、仕切り直しにもいい月ですよね。

何かを始めたいとき、自分がしたいことに取り組もうとするときに
多くの人が止まりますがいろんな要因があります。

その一つが「完璧主義」
「きちんとできてからじゃないと進めない」
「完璧に完全にできるまでは、次の段階まで決断できない」
「自分のしたいことは仕事が終わってから」
「体裁を綺麗にしないと気が済まない」
「段取りがきちんと見えないと嫌」
「徹底的に準備したい。臨機応変やアドリブするのは心許なくて嫌」

完璧主義が足を止めたり、
いつまで経っても決断できない自分にして先延ばしにしたり
もしくは完璧主義でこなし続け成果は出すも、
最終的に疲れ果ててしまい楽しめない人。

完璧主義が過剰になっているとき、
あなたが気づいていないものを大きく失っています。

「純粋に楽しむこと」
「好きだから始めた」
「ワクワクしている気持ち」
成長動機・探究心・好奇心です。
そこにはもうありません。

これらの感情や感覚は人生の醍醐味であり、人生の喜び、幸福感です。
完璧主義に人生を翻弄されていつの間にか疲れ果てて
方向性を見誤り、好きだったことも諦め人生を見失うのはもったいないです。この完璧主義がそもそもどうやってできたのか、

それを手放さないことで実は得ているメリットに気づくことが
「やめたくてもやめられなかった」本当の理由を知ることができます。

完璧主義の出来杉くんと、できないくせに完璧主義さん

完璧主義の人生勝ち組に見える「出来杉くん」

完璧主義には大きく分けると2種類に分かれます。
完璧主義を貫徹できてビジネスや経済的成功を収める人や
学業も成果を収めて資格を取得していく人。
いろんな世界のトップのなかにもいます。

まさになんでもこなすドラえもんの「出来杉くん」みたいな人です。

華やかに見える出来杉くんたち。
私もたくさんの完璧主義で夢や成功を勝ち得てきた人たちを見てきました。

悩みも見えないように見えますが、
激しい筋トレをしているような感じでどこか”自分を駆り立てて”仕事をしています。
高い目標をやり遂げた時、一瞬の達成感はありますが、

また次の高みを目指さなけければならないともう次を見ていて
安心感を感じたことはありません。

そして走り続けて疲れ果ててしまいます。

先延ばしにしてしまう「できないくせに完璧主義」と悩む人

一方、意外にこんな人もいます。
自分を「できないくせに完璧主義」と思い悩んでいる人がいます。

「先延ばしするのは完璧主義だから」

完璧主義でない人たちにとっては
「完璧主義なのにできないの?」

一見矛盾するように聞こえますが、実際に悩んでいる人はとっても多いんです。

何かに取りかかる前から「きちんとしなければ」が強い「きちんとさん」。

入念な準備や綿密なプランを立てようとし、
すべてのリスクを事前に排除しようとするため、結果的に行動を先送りしてしまいます。

そしてできない自分にまた落ち込んだりします。

完璧主義を持つ人の特徴・共通点と深層心理

現実として目にみえる成果は違う2タイプでも

「完璧主義」を共通して持っています。

2タイプの人たちが持つ共通点として

  • 高い理想や理想の自分を持っている
  • 細部まで徹底していないと気がすまない
  • 体裁や細部までの美しさを求める
  • どこまでも徹底的にこだわりたい
  • 強迫的・神経症的になりやすい(〜べき教)
  • リスクを徹底的に排除したい
  • プライドが高い

共通点の裏側にある深層心理には

  • 「高い理想」を持つ裏側には前提に「できない自分(自己否定感)」を持ち自己批判的

できない自分が許せない

  • 自分が把握しているところまで徹底的にしないと安心しない(強い不安感)
    強いこだわりで完璧にすることで不安を埋めている
  • 誰も求めていなくても自分が求めすぎる裏側には「他人の目」を意識して常に評価を気にしている。他人の評価や賞賛を求めて完璧を追求する(社会・会社・上司・先生など)
  • リスクを極度に避ける行為の裏側には失敗やできない自分を見るのが怖い
  • プライドの下に強い劣等感が隠れている
  • 他人に笑われたり批判されるなどの恐怖を持っている

いつの間にか過度な「プレッシャー」となって苦しんでいます。

プレッシャーの定義は
「人が”何らかの要求や期待に応えるため”に感じる緊張感」を指します。
「”無意識に”見えない”誰か”を、他人の目を意識している」

【幼少期】親が絶対として生きて、できない自分に傷ついた過去

マインドでは変わらない「完璧主義」の理由

完璧主義の人が強く頼んでいなくても、
誰もいない場合でさえも
いつも「見えない誰か」のプレッシャーを感じています。

この深層心理には、自分が自分を”駆り立てる”前に
過去に”誰か”があなたを駆り立てるような過去があったイヤな記憶があります。

意識で「やめようと思ってもやめられない」のは
原因は「顕在意識(思考やマインド)」の世界にないから。
マインドをいくら変えようとしても、言い聞かせても変わりません。

私たちが日常触れることのできない
「無意識」に深く根付いてるから変わらないんです。

生まれてから6歳の頃に形成されるのが「無意識」です。
その頃に誰があなたを「完璧主義」に駆り立てていったのかを見ていき

無意識という根っこの心理状態から変える必要があります。
過去、幼少期にあなたに
「ねばならない」「こうじゃなきゃ」「きちんとしなさい」など

駆り立ててきたのは誰でしょうか?

「完璧主義」の中に隠された不安と恐怖があなたを動かす

完璧主義の人の幼少期は様々です。

例えば、

  • 両親が見てきれなかった(ネグレクト)
  • 自分でなく兄弟を可愛がっていた、人といつも比べられた
  • できないと激しく怒られて、厳しく躾された
  • ちゃんとやらないと怒られた(正確性や完璧を求められた)

人によって色々な環境がありますが、
無力でしかない子どもの時期にそのままの自分で受け入れてもらえなかったこと、
できない自分を許してもらえなかったこと、
自分だけ愛されなかったことで振り向いてもらうために許してもらうために努力をしたこと

「私はできなければ見てもらえない・愛されない」
「できない自分には価値がない(無価値感)」という不安・大きな恐怖があります。

人は動物と同じく、潜在的に「不安・恐怖」から無意識に避けて
恐怖を感じない状態(安心安全)でいようとします。

「愛されない恐怖」は人間誰しも味わいたくない感覚です。

だったら少しでも動いて、
「いつか…」と夢見て頑張り続けることで感じないで済みます。

完璧主義をやめないで続けることを自ら選んでいる
「心理的メリット」です。

これを手放して自分の傷ついた過去の記憶、不安感・恐怖に向き合うかが
人生を左右します。

真の問題はこの恐怖であり、完璧主義を生み出している元凶です。
だからこそ、この潜在的な恐怖・不安感を見つけて癒していくことで

完璧にしなくても「自分は自分でいい」と許せるようになり

結果、完璧主義が緩んでくるんです。

完璧主義の代償と嫌われる理由

完璧主義の人と仕事をしたりプライベートでよく起こるトラブルがあります。

  • 他人への批判やミスを責めやすい
  • 他人の努力を自分と比べて認めない、評価しない
  • 相手にまで完璧主義を求める
  • 過度な期待やプレッシャーをかける
  • ルールを押し付ける「ねばならない」「べき」が強い
    ときに攻撃的になる

会社やパートナーシップやいろんな場で、
相手にも100%を求めたり、自分も完璧に徹底的にルールを守っているからこそ、自分より自由にしている人がいると守らない人がいると腹を立ててしまい攻撃する人がいます。
ですがよーく見るとコミュニティで厳格に守っているのはその人だけだったりします。
誰も厳格性を求めていないし、完璧主義の本人に誰も期待もプレッシャーもかけていません。

人は一人では生きていません。

誰かに仕事やいろんな場所で助けてもらって生きています。
このままいくと人間関係を自分からどんどん壊していき、人は嫌って離れていきます。
他にたくさんあるあなたの良いところをコミュニティや社会で発揮する未来も
新しい人との出会いの可能性も自分で捨てています。

周りの人ではない自分の中に起こっている
「見えない誰からのプレッシャー」で駆り立てている自分に向き合う時です。

「ねばならない」を手放せば自分も人間関係も優しくなる

完璧主義は自分を苦しめるだけでなく周囲も苦しめます。
仕事が誰よりできる人であっても、自分よりできない人たちを責めたり
ルールを守らない人を攻撃した結果、当然嫌われて信用を一気に失った人もいます。
残念ながら、完璧主義の人は正当化してしまいほとんど気づかないのが現実です。
完璧主義は強迫的に完璧を求めます。


それは、愛されたかった気持ちも強いし、
だからこそ自分がよりよくなれば愛されると思い止まらなくなってしまった。
ということは、

どれだけ頑張っても
自分のほしいような評価をしてくれなかった、
受け入れてくれなかった、
認めてもらえなかった、
愛されなかったという虚しさや絶望感が潜在的にあります。
愛されなかった悲しみや悔しさもあるはずです。

本当はどこかで感じていても完璧思考を止めないことで現実を見ないで済みます。

「頑張っていれば、いつか認めてもらえるかもしれない」
どこかでそう思っているからです。
悲しみや虚しさも感じずに済むからです。

完璧主義の人たちへ、

私が言いたいことは
幼少期の「無力な子ども」のままで認めて受け入れてもらえなかった悲しみを
今こそ癒して昇華してほしい。
できてもできなくても本来受け入れられて認められて愛される存在なんだと
一旦立ち止まり、自分を労ってあげてほしい。

「十分、あなたはよくやっているんだよ」
「よく頑張っているよ」
「もう自分を傷つけるような頑張りはしなくていい」
「できてもできなくてもあなたは受け入れられて愛される存在なんだよ」

人でも社会でもなく
自分自身が自分のことをまず労ってあげてください。
それだけ頑張ってきた「一生懸命な気持ち」は大事にしていいんです。
だからこそ、その思いや努力が正しい意味で報われるようにするためにも
自分の見たくないところを見る勇気はいると思いますが
自分を本当の意味で労うためにも向き合って
軽やかに生きて、もっともっと人に愛されていい人生を
歩んでほしいと心から願っています。

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