2022年6月

第36号 はじめまして!と「恐怖を受け入れる」について

みなさん、こんにちは!

6月よりリトリーブサイコセラピー協会の公認心理セラピストとして
活動することになりました 大咲けいこ と申します。

今回は初コラムということもあり、
簡単な自己紹介と「恐怖を受け入れる」について書いてみたいと思います。

私は北海道生まれ北海道育ちで、普段は週5で働くサラリーマンです。
2021年秋に念願の異動願いが受理され、晴れて東京都民となりました。

セラピスト業は、週末&平日夜&有給wを目一杯使って活動しております。

今は関東がメインですが、故郷の北海道にも赴いたりします。
好きな食べ物は激辛スープカレーです!

私がこのリトリーブサイコセラピーに出会ったのは
会社をリストラされた挙句、元カレを勢いで振ってしまった事がきっかけです。

それで私は死にたくなったのです。

かといって当時の私は「大丈夫」が口癖の人間だったので
そんな姿は一ミリも見せず平気なフリをしていました。

でも苦しいので、そこから心理系ブログを読み漁り
たどり着いたのが我らが師匠カズ姐さんのブログでした。

受講生時代は声も小さく気配もなく、
同期やカズ姐さんからも「基礎コースにいたっけ?」と言われる程。

でもそうしてないと、人から拒絶される感覚があったのです。
これがまさに幼少期の恐怖と紐づいていました。

・-・-・-・-・-・-・-・

このように最初はみんな「恐怖まみれ」です。

だから恐怖で動けないか
恐怖を避けるために明後日の方を向いて生きているかのどちらかです。

でも
お姉さんが助けに来てくれて
人の温かさを感じて
セラピストさんに恐怖や悲しみや絶望を受け止めてもらって
安心を感じて…

そんな経験したことのない経験を
セッションを通して体感していきますね。

この恐怖を安心安全に変えていく過程を経て
人は自分の人生を歩むことができます。

で・す・が、

散々安心を感じたハズなのに、、まだ怖い。。
という状況はありませんか?

実はこの「怖い」、
幼少期の恐怖ではなく未来への不安や怖れだったりします。

今までは人生という大海原に親と言う指針がありました。

親の言う通りに生きたり
親みたいにならない!と言いながら親を目の前に置いてみたり
とにかく親中心です。

そうやって心理的に親から離れずにいれば、親のせいにできます。

でも幼少期の恐怖を癒していくと、親の指針が違和感になります。
そこで次なる指針は自分の欲求や感情です。

ただそうなると、もう親のせいにはできなくなります。
そう、すべてが自己責任になるのです。

でも、この大海原をどこへでも行けるという自由は手にできます。

こんな真逆の生き方にシフトしていくのです。
だから怖くて当然なんです。

だからこそ
「まだお母さんの呪いが…」
「きっと幼少期のトラウマが…」

と言ってここから動かないことを選んでしまう人がいます。
えぇ、私もやりました。

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未来への不安や怖れは、セッションでは消えません。
なぜなら未来に何が起こるかなんて誰もわからないから。

でも私は、この未来へのリスクを避けるために、
解決してきたハズの幼少期の恐怖を持ち出し、「怖いですぅ」と自分を止めたのです。

そしてあれは忘れもしない八ヶ岳(通称鬼ヶ島)合宿。
あろうことか私は、それをセラピストの席で、しかもカズ姐さんの前でやったのです…!!!

お分かりいただけるでしょうか。。。
それはそれはそれはそれは愛ある怒号…じゃない説教を受けました。

それでも私はピンときていませんでした。
だって怖いから。

これが自分の持ち出しの恐怖だなんて信じられない。
視野狭窄、体はガチガチ、頭は真っ白という最悪の日々が続きます。

もちろんこんな状態でセラピストはできません。
今すぐ逃げたい。気配を消したい。もう嫌だ!

こんな衝動に駆られながらも
このままでいいのか?と思う自分もいました。

私は本当にセラピストをやりたいのか?
私はどんな自分でありたいのか?を何度も問いかけました。

私の未来への不安や怖れは、
自分を「消す」生き方から自分を「出す」生き方にシフトすること。

つまりイイ自分もダメな自分もありのままを晒すこと。

でもそうなったとき
バカにされたり見下されたりするかもしれないという
自分の恥の恐怖を感じたくなかったのです。

だから「怖いですぅ」と自分を引っ込めていました。

でも全力で向き合わないと
クライアントさんの本音にはたどり着けません。

どーする?

となり、1年以上セッションは受けず、葛藤と行動だけを黙々としました。
地道に、ただひたすらに。

だから恥ずかしい自分も散々周りに晒しましたw
そして自分の恥もアリアリと感じました。。

でもそのおかげで、
「怖くても全力でやる」「もう自分に嘘つかない」という境地に
たどり着くことができました。

これが私にとっての「恐怖を受け入れる」でした。

葛藤は正直キツイです。
でも自分の恐怖を受け入れてでもやると決めた人が、自分を生きるのは確実です。

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そうは言うものの、現実世界には鬼もいるし蛇もいます。
葛藤して行動した時、傷つくことだってあるかもしれません。

そんな時こそ、
このリトリーブサイコセラピーの仲間を思い出して欲しいのです。

私自身、上記のような長い葛藤時代を過ごしましたが、
見捨てるでもなく、ダメ出しするでもなく、
変わらず接してくれた仲間や友達の存在は大きかったです。

リトリーブサイコセラピー協会は
セラピストを目指す方だけではなく自分のための学びを続けたい方も
末永くご活用いただけるような安心安全の場を提供しています。

私もこれからより一層の熱量で,この協会を盛り上げていきます!
それをみんなで一緒に作っていけたら嬉しいです^^

今回は、簡単な自己紹介と「恐怖を受け入れる」について書いてみました。
みなさま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

第35号 心も体も自分が自分でお世話しよう!

こんにちは。名古屋の二村恵子です。

看護師として長く仕事をしていると様々な病気の方と関わらせていただきます。手術で治る病気の方、内服で治る方、1回や2回の通院で治る方…。

そうやって「治る」患者さんがいる中で多くの場合は継続しての内服や食事療法が必要で、長く病気と付き合っていく必要があります。

糖尿病や腎臓病などの生活習慣病を患った場合、今は特に症状が無くても悪くなってからでは取り返しがつきません。

そして症状が無いからと言って病気でないわけではありません。

だからこそ症状がない状態に保つことが大事になるのです。
そのために必要なのがセルフモニタリング・セルフメンテナンス・セルフマメジメント・セルフケアです。

そういう病気になった時、大まかに2パターンに患者さんのタイプが分かれます。

・しっかり運動や食事などの生活習慣を見直して改善出来る方
・運動や食事の改善が必要とはわかっていても改善出来ないという方

この2パターンです。

つまり自己管理できる人、自己管理できない人に分かれます。
そして病院に何度も入院してくる人は言わずともわかると思いますが自己管理できない人です。

そういう人たちは決して管理能力が低いわけではないのです。
やれるのにやっていない、という方がほとんどです。

そういう患者さんのお話を伺うと
「いや~必要なのはわかっているのですが…。」
「今特に症状が無いからいいかなと思って。」
「仕事が忙しくて時間が無くて出来ないのです。」
「入院していれば出来るんですけどね。」
「悪くなったら病院行けばいいかなと思ってます。」

大抵こういうようなことを言われます。
何か身に覚えのある言葉ではないでしょうか?

そうです。

「インナーチャイルドワークをやっていますか?」
「日常生活の中で自分から声を掛けにいっていますか?」
「自分の気持ちを聞くようにしていますか?」
「行動をとっていますか?」

と聞かれた時の返答に似ていませんか?(笑)

「インチャ、やらなきゃとは思っているのですが…。」
「つい忘れちゃって。」
「忙しくて時間が取れなくて。」
「なんかまあいいかと思ってやっていません。」
「またセッション受ければいいかなと思って。」

ということを言ってはいませんか?

病気で薬を飲んだり、美肌になるためにスキンケアを毎日したり、スタイルをキープするために運動や食事の工夫をするというようなセルフメンテナンスはするのに心のことは後回しになっていたり、人任せになっていませんか?

やり方はわかっているし、何時間もかかることでもなく、お金もかからない。
でも出来ない、やらないのはなぜなのでしょうか?

先述の自己管理出来ない患者さん達と話す中で思いの根底に
「健康はお医者さんが守ってくれるし、病気はお医者さんが治してくれる。」
という他力本願な気持ちが強い方が多いことに気が付いたんです。

それと一緒で
「私の悩みはセラピストさんが解決してくれる。」
とセラピストに自分の心の健康や回復を委ねる気持ちが強いことが
理由の一つなのではないかなと思います。

もちろん医師もセラピストも診察時間やセッション時間中は患者さんやクライアントさんに集中して関わりますし、何が一番いいのか、どうしたら最善なのかを考え抜きます。

だから治療を受けたり、セッションを受ければその時はグッと良くなりますよね。

でもその時間だけで完全に治癒したり解決したりするわけではないですよね。 だって、1度悪くなった臓器はもとには戻らないし、過去にあった事実や受けた傷はなかったことにはならないのだから。

治療やセッション前までのようにしていたら元通りになるのは時間の問題だということは察しがつきますよね。だからと言って毎日病院に通ったりセッションを受け続けることは不可能ですし、それでは日常生活がままなりません。

だからこそ日々自分が心地よく気分よく調子よく自分らしく生きていくためには日々のセルフメンテナンスやセルフケアが必要だし大切になってくるのです。
ダイエットだって美肌作りだって毎日コツコツ地道な努力が身を結びます。

心も一緒です。

毎日「今日はどんな調子?」と声をかけ、今の気持ちをセルフモニタリングして自尊心や自己重要感を育てるために必要なことはしているかな、逆に自信をなくすようなことをしていないかな、と自分に問いかけてみましょう。
そしてどうしてそんなことしたのかな、どうしてこんな風に思ったのかな、どうしたかったのかなと自分の行動や感情を振り返ってみましょう。
じゃあこれはどうしていこうか、どうやっていこうかを自分なりに考えて自分のために行動してみましょう。

そうやってセルフメンテナンスやセルフケアをしていくことが自分を育てていくことになります。

自分を育てていく中で壁にぶちあったり躓いたりすることもあると思います。
そんな時はまた人の手を借りて立ち上がればいいんです。
そのためのセッションです。

24時間365日あなたが一緒にいるのはあなた自身です。
あなたがあなた自身に対して責任を持って面倒をみてお世話をしていけば、きっとそれにあなたは応えてくれますよ。
そしてなによりあなたがあなたらしく生きていくことになります。

そこを目指してぜひ今日から心も体もセルフモニタリング・セルフメンテナンス・セルフマメジメント・セルフケアしていってくださいね。