2022年10月 

第44号 癒されて、そしてどうするの?

こんにちは。
大阪の福満 多岐子です。

寒いですね。。。
私はTwitterで、【今年はあと何日です。1年は残り何パーセントです。】って毎日残日数を呟いているアカウントをフォローしているのですが。。
いよいよ年末感出てきましたね。。

今年の目標とか
「こうしよう」って思ってたこと、、。
あるんだったら忘れたふりしないで、忙しさにかまけないでちゃんとやりましょうね。
自分の為に自分との約束を守ろう。

私は何個かあるうちの一つ、「YouTube撮影する」これを年内にやる事をここに宣言しておきますね。(宣言して自分を追い込むスタイル)

さて本題です。
今日は「癒し」「浄化」そして「変われる人と変わる気がない人」について書いていきますね。

●癒されてどうするの?

皆さん、癒されたいですか?ええ、私は勿論癒されたいですよ。

温泉、アロマ、推し笑顔、エステ、おいしいスイーツ、、??

でもね。
そういうので「癒された――――」「わあ★浄化される」「しょうがない★また明日からお仕事がんばろう!」というSNSを見ながらふと、思ったんです。

え、、、でもあなた日常不満だらけじゃんか、と。

・職場では嫌な上司と変な部下の板挟みで、好きな仕事でもないしもう辞めたい。
・夫と家庭内別居で険悪

SNSは愚痴だらけなんですよ。。この人は「現実」が嫌で嫌で仕方ないんです。
しんどい現実の中で失ったパワーをチャージして現実に立ち向かうならまだわかりますが。。

でも、その人はどうするか?というと
また、いつもの日常に戻るわけです。

例え疲れたりしんどいことがあったとしても好きな仕事だったり
喧嘩や悩みはあっても夫婦円満なら「癒されてリフレッシュ」で日常に戻るのは良いんです。
でも、、

でも、、一時癒されて、「不本意な現実」に結局戻る。。
これでは、「現実」がどんどん嫌になっていくだけです。
ますます、癒しが必要になっていきますよね。

●ゴミ箱役で溜めたゴミをゴミの日に出しているだけ

もう一つの例です。

ただ話を聞いて欲しい
ただ愚痴を聞いて欲しい

そんな感覚でカウンセリングやセラピーを受ける人もいます。
そしてそういう人の受け皿のようなカウンセリング方法もあります。
愚痴を「友達に話す」というのもありですね。

それ自体は一概に悪い事ではないと思います。誰だって愚痴りたい時もありますもん。

でもね。問題は、今の現実が嫌で嫌でしょうがない変わりたい場合です。

本当は変わりたい。
本当は不満だ。

・妻の理不尽な言い分に言い返せない。
・ずっと母親の愚痴を聞いている。
・NOといえず会社でそんな役割を引き受けている。

そんな現実でたまったモヤモヤを、

・カウンセラーや友人に吐き出して

「ああ、すっきりしました!!」と元気になって、、。
これまた、いつもの日常に戻るわけです。

…自分の中にためたゴミを捨てて、また「ゴミ捨てられますよ」の状況に自分を戻しているわけなので、、、
もう分かりますね!!

はい。
これは、強化行動になります。

また、元気にゴミ箱役ができる自分に戻って、ごみを捨ててくる人にNOと言わない、そんな日常に戻るんだから。

●変わりたくないという本音

「癒す」を検索するとこう記載されています。

読み方:いやす
【傷や病気などを直すこと。苦しみや悲しみなどを和らげること。癒やす。】

今日挙げた二つの例は、どちらも
一時だけ!!!【苦しみや悲しみなどを和らげること。】ですね。

これは【問題解決】という視点で言うと、【誤魔化し】だし【逆効果】といえます。

そして、この様な【癒し】ばかりを求めている時、その人の本音は【変わりたくない】だと思います。

本当は現実に疲れている。
本当は見たくない程現実が嫌だ。
本当は変わらなきゃってわかってる。

でも、、、、
ひと時いい気持ちになって【この現実に戻っていく】という前提があるとすれば、
それは【変わる気がない】という事。
、、どころか、【この現実をキープする為】に癒しているってことです。
そして、【癒し】は外からもらうものだと思っているというです。

これだと、現実は変わりません。

ゴミ箱役を辞めない限り、いくら中のごみを捨ててすっきりしても、またゴミを捨てられて受け入れて、、同じです。
自分がこの生き方を変えない限り、表層を癒しても何も解決しないし変わらないんです。

温泉では人生は変わらない。
誰かによしよししてもらっただけでは人生は変わりません。

●あなたはそのままで良いですか?

今年、私は久しぶりにリトリーブサイコセラピー「応用コース」にアシスタントとして参加させていただきました。「基礎コース」以上に、「変わりたいか」「自分を助けたいか」「自分を生きたいか」その「決意」や「準備が出来ているか?」で成長スピード、問題解決スピードに違いが出るのがこのこの「応用コース」だなと思いました。

・セッションを受ける事で関わって欲しい
・もっと癒して欲しい
・変わりたいと思ってない
・人に変わって欲しい

そんな自分に気付いたら、そこは素直にそんな自分を認めてあげたらいいと思うんです。
でも、そこに立ち止まる限り、・本当の癒し ・現実の変化 ・問題の解決 には至りません。

解決にいたる根底の「癒し」って最終的には、

・自分で自分を救う

これに尽きると思います。

・自分の本音を聞いてあげる
・本当の傷を見て
・自分の痛みを受け止めて
・自分の為に泣いてあげる
・誰も味方でなかったとしても自分だけは自分の味方になる
・自分を自分で助けてあげる

そして
「自分はこう生きる」
と自分の力で選ぶからこそ、人は変われるんです。

ここ、やっぱり痛みが伴います。
そして勇気も必要です。
だって「しんどい現実」を受け入れている生き方は、、、
「ゴミ箱役」をしているのは、、、

そうでないと生きられなかった「過去の強烈な痛み」が関わっているから。

この「過去の強烈な痛み」を癒す事は
リトリーブサイコセラピーだからこそサポートできる事であり、、本当の癒しだと私は思います。

アロマや温泉の癒しとはだいぶ違いますよね。笑。

この痛みをこえて、、

あなたは自分を癒したいですか?
あなたは変わりたいですか?

それともこのままでいいですか?

今回は皆さんに問いかけて終わりにしますね。
それでは良いお年を!(まだ早いw)

第42号 幼児退行と自立のステージについて

こんにちは。垣内満寿美です。

10月に入りましたね。気温が急に20度くらいまで下がってきているのですが服装計画がいまいちトンチンカンな垣内さんです。

半袖か?はたまたニットか?極端すぎますよね。夏は暑くて寝不足の日々が続いていたのですが最近はよく眠れるようになりました。

でも、若い時みたいに昼間で眠ることができなくなってきましたね。
これが老化現象というものなんだな。。と身体で実感しております。
トホホ…

今日のコラムは最近カズさんとの間でブームになっている「幼児退行」についてお話していきたいと思います。

先日、書いたブログを読んでくださった方もたくさんいると思いますが、ここにもう一度
ブログのURLを添付しておくので、読んでみてくださいね。

大人は赤ちゃんとは対等になれない

幼児退行とは?大人による幼児返りや赤ちゃん返りですね。
これは防衛機制の1つです。

まず、人は葛藤や脅威といった体験をしたとき、不安や罪悪感、抑うつなど不快な感情体験をします。これを弱めたり、避けることによって心のバランスを保とうとする働きを「防衛機制」と言います。

幻覚や妄想、パニック症状や重度のうつ状態など精神的に危機状況に陥った場合、心のバランスを保つ働きである防衛機制が上手に機能しないことがあり、ストレスが大きすぎると周囲が理解し難い反応をみせる場面があります。

例を挙げると急に大きな声で怒鳴り、手が出る。赤ちゃん返りした話し方になる。閉じこもってひたすら眠るなどです。一般的にはこれを「幼児退行」した状態と言います。

幼児退行は、過去の発達段階に戻ることにより欲求を満たすこと、乳児期、幼児期など、両親や兄弟に守られていた、また楽しかった頃に戻り心のエネルギーを回復するといった無意識的な反応です。そのため、上述した赤ちゃん返りなど稚拙なふるまいが特徴的と言えます。

幼児はそもそも要求しかありません。
自分は無力で何もできないので、お母さんやお父さんに自分の手足になってもらって動いてもらうことで、自分を満たしていきます。

本来なら、成長するにつれて自分で出来ることが増えていく中で自分の事は自分です、という風に自立していくわけです。

でも、幼児退行の人は「自立」のステージまではいっていません。
自分は人にしてもらって当然だ。という幼児の感覚で止まっています。
むしろ、止めていることで自分自身を人に満たしてもらおうとしています。

だから、相手が思い通りにならないと「怒ります」
これは、相手が自分を満たして当然だ!ということを無意識で感じているからです。

私の心の先生加藤諦三先生もこう言っていました。
「自分の不安から自分を防御するために怒りで優位に立つことで安心を得ようとする」                               」
怒りで優位に立とうとしているということですね。

だって、子供は泣きわめいて怒っていれば親をコントロールして思い通りにできたという成功体験を今、この現実世界でやろうとしているのです。

そして、これをだれにやっているか?1番身近にいる、文句を言わない受け止めてくれる人にやりがちです。うん、身に覚えがありますよね? 旦那さんでしょうか?子供でしょうか?

外の人にいい顔をして、子供や旦那さんをごみ箱にしている。
このパターン実はとても多いのです。
そして、自分がしていることを実際には隠し続けて「人が怖い」という恐怖でセラピーを受ける人がいますが、それは人が怖いというよりは「自分の怒りを他人に向けそうで怖いのです」

嫌われたくない人に、自分の感情が露になって出るのが1番怖い。

でも、そもそも自分の感情を抑圧しているので、それを続けることは人は不可能です。
だから、必ず外に吐き出すごみ箱がいるか。もしくは自分を責めて自傷行為に走るか?どちらか?しかありません。

自分を受け止めてくれる相手には嫌われたくない!とは思わずに
自分を受け止めてくれない相手には嫌われたくない。

とても矛盾していますよね?
それは、自分が相手より優位に立っていると自覚しているからです。
なんでも受け止めてくれるとわかっているので、無意識の抑圧した怒りが出てしまいます。

それが、もう幼児退行だということです。

怒りの問題は人生に大きく影響していきます。
それは、人間関係を必ず破壊の道へ進めるからです。
そして、最後は必ず孤独が待っているからです。

ただ、子供返りしていることが問題なのではなく、怒りを抑圧していることが問題なのです。
自分の感情は誰の為に何のためにあるのでしょうか?このコラムをきっかけに、自分の感情に向き合ってほしいな。と思います。

まず大事なのは「どんな感情も自分のもの」これを認めていくことですね。
感情を否定すればするほど、抑圧が大きくなり、それが投影を起こし
認知の歪みがますます大きくなります。

現実を見て生きていくためにも「自分の感情は自分のもの」
これを1つ1つ認めていく作業が大切だと思います。

ではでは、またお会いしましょう~!!!!