第40号 主訴がないときほど〇〇〇〇を見直そう
こんにちは!
札幌の公認セラピストの白鳥大介です。
今年は冷夏なのでしょうか。
札幌はあまり暑いと感じる日がなくとても過ごしやすい夏を過ごしておりますが皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
さて、今日のテーマは堀練をテーマにしたお話をしたいと思います。
皆さんは最近堀練してますか?
現在東京応用コース10期が走っていまして、つい先日堀練が始まったところです。
皆さん、質問してコミュニケーションをするという練習はセラピストになるならないに関わらず、仕事や普段の人間関係のコミュニケーションにとても役に立ちますのでぜひ続けてほしいなと思います。
そこでよく出てくるのが、「主訴がない問題」(笑)。
特に何度もやっていると主訴のネタがなくなってきて、何にしようか迷う。
向き合うべきこともないわけでないんだけど、なんとなくそこまで困っていない主訴を出す。
いや、もちろんそれでも別にいいのですが、せっかく掘ってもらうのであればぜひ気づきやその後の成長に繋げたいと思いませんか?
そんな感じで主訴がないとき、ぜひネタを探すために見直してほしいことがあります。
それはズバリ
「目標設定」です。
皆さん、基礎・応用コースやハイパーに行ったときに初日でやるやつ、覚えてますでしょうか。
目標・目的は何かとか、じゃあそれを妨げているものは何かとか、じゃあどういう行動をしてどんな結果が得られればいいのかとか質問形式で書いてます。
覚えてなければぜひテキストを開いて見てほしいと思います。
久しぶりの人もコースのとき、どんな目標を立てたのか。
今、どの程度達成できているのか(もちろん全て達成していなくてもオッケー☆)。
ぜひ見返してほしいと思います。
この質問形式の目標設定がとてもよくできておりまして、自分の内側を見ることができ、しっかり目標を立てることができれば自ずと向き合うべきことも見えてきます。
自分が成長するにあたって、よりよい人生を生きるために自分が何に向き合うべきなのかがわかるようになっています。
それがわかれば自ずと出すべき主訴も出てくるというわけです。
そして、目標設定は自分が問題を解決し、成長するにあたってとても大事なことであり、セッションでも口酸っぱく聞かれる「どうなりたい」を明確にすることでもあります。
これを明確にすることは本当に大事なことであり、これなくして人生前に進むことは難しいと思います。
例えばですが、
「高所恐怖症」が悩みだったとして、なかなか高いところに上がれないことが自分の生活や人生を狭めているのに困っているとしましょう。
だからこの恐怖だけなくなれば楽になるのではと誰しも最初は思いがちです。
でも、「ただその恐怖を取りたい」だけでは人はなかなか変われませんし、人生も前に進みません。
でも、もしそれが「高いところ行って綺麗な景色や夜景を見たい、楽しみたい」と目標を立てたらどうでしょうか。
人は心からそうしたいと思ったとき、その恐怖を取り除こうとするのではなく、受け入れて、怖がりながらも何かしら克服のために行動に移すのではないでしょうか。
恐る恐るでもその恐怖に立ち向かうと思いませんか。
でも、その目標がないのに、僕らセラピストが克服のためにただただその人を高いところに無理やり連れていったら、その人はどうなるでしょうか。
「大丈夫怖くないから」と目的目標なくその人の手を引っ張り、ただただ怖い思いをさせてしまったら…。
たぶん高いところがもっと怖くなってしまいますよね。
これがセッションでもよく言う、恐怖を強化してしまう「強化行動」というやつです。
だからある程度セッションが進んだから僕らはどうなりたい(目標設定)を必ず明確にします。
もちろん、実際主訴が高所恐怖症というのはあまりないですし、あくまで「どうなりたい」が大事だよということが伝えたいがための例え話ですが。
目標設定が明確になって初めてその人が本当に向き合うべきことや本当の恐怖が見えてくるのはそういう理由です。
ぜひ主訴のネタが切れてきたとき、自分の人生が停滞していると感じているときこそ、今一度自分の目標設定を見直したり、改めて目標を立ててみたりしてみてはいかがでしょうか。
そして、堀練を楽しみながら自分の成長に活かしていって下さいね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
ではまた!
第39号 あなたのコミュニケーションは一方通行ではありませんか?
こんにちは
福岡の公認心理セラピスト待鳥智美です。
危険な暑さと言われるくらい熱波を感じる夏ですね。
いろいろ感染症も流行っています。
「元気があれば何でもできる!」笑
みなさん、健康第一にやっていきましょうね。
さて、みなさんは自分が実際にしているコミュニケーションについて、じっくり向き合ってみたことがありますか?
私たちの悩みはほぼ人が関係しています。
コミュニケーションの問題とも言えます。
いいコミュニケーションとは、自分と相手をお互いに尊重した素直なやりとりの繰り返しです。
人間関係に悩む人に多いのが、無意識にやっている、相手の気持ちや立場などを考えないで自分の欲求だけを通そうとする一方通行のコミュニケーションのパターンだと感じています。
あなたはどうですか?
例えば、「相手が自分の気持ちをわかってくれない、欲求を満たしてくれない」不満や悩み。
話を聞くと、自分の話ばかりをしていることや、逆に聞き役しかしていないことが多く見られます。
自分は100%受け入れて欲しい・わかって欲しいが、相手のことは受け入れない・わかろうとしない思考パターンや、そもそも人が怖い、人が嫌い、人に興味が無いということがあります。
また、相手を喜ばせようとしたり、自分を表現するのを我慢するのがパターンで、実際は何も自分の話をしていないということもあります。
このように、現実は、一方通行コミュニケーションなのに、『相手がわかってくれない!』『話を聞いてくれない!』と、怒りや不満を抱き、相手を責めたり、拗ねたりしているのは、おかしいと思いませんか?
また、いつも相手が不機嫌になる、いつもケンカになると言う場合も、
実は、自分の方が、相手がどう感じるかを考えずに、相手を不機嫌にするような、イラッとさせるような言動をとっていることが多いのです。
怒りや不機嫌が人との関わり方・人とのつながり方というパターンです。
一方通行のコミュニケーションでは、人間関係うまく行くはずがありません。
しかし、無意識にやっていることなので、多くの人が自分のパターンに気づきません。
無意識のまま抱えている問題や抑圧している感情があれば、周囲のそこここに投影をおこして人間関係を荒らしてしまいます。
その結果、自分がとても嫌な気持ちを感じたり、悩みになります。
相手を責めていれば楽ということもありますが、自分と向き合うこと無く気づかないままならば、解決することもできないので、似たような悩みを永遠に繰り返します。
だから、現実に困ったことがあるときこそ、自分と向き合うことが必要で、有効なのです。
そして、セラピストを目指しているという方は、より一層深く自分と向き合うことが必要になると思います。
なぜならば、リトリーブサイコセラピーのセッションは、セラピストとクライアントとのコミュニケーションが必須だからです。
技術や知識も大切ですが、基本であるコミュニケーションが一方通行では、セッションは必ず行き詰まってしまいます。
9月から始まるハイパーコースでは、セッションの実践練習をたくさん積みます。
それは、自分のコミュニケーションパターンを知り、自分と向き合う機会を多く持てるということでもあります。
セラピストを目指す方は、ぜひ、この機会を大いに活用してくださいね。
これから自分はどんな人間関係を築いていきたいのか?
自分はどんな風に人と関わっていきたいのか?
みなさん、ぜひ、自分と真摯に向き合ってくださいね。
では、また~。