第20号 「依存のステージをクリアするには??」
大阪の福満です。
さてリトリーブサイコセラピーでは各地で「勉強会」が開催されます。
6月は久しぶりに「大阪」を担当させていただきましたよ。
去年は私の中では大きなテーマとして「妄想と被害者ポジション」について掘り下げて、そこにちなんだテーマを勉強会でも取り扱いました。
今年は「依存」です。依存の問題ってなかなか手ごわい、、と感じている人も多いのではないでしょうか。勉強会では「依存の問題がなかなか解決しない理由」についてじっくり掘り下げましたら、、、セミナールームがどよーーんとなったのは気のせいだけでないと思います。
(笑)あ、でもちゃんと!!解決へのステップまでお話しし笑顔で終わりましたのでご安心して下さいね。
今日はここでも「依存」についてお話ししていきますね。
●心の成長段階「クリア」の大切さ
ここで復習ですが。。
依存のステージ→自立→相互依存へ
という心の成長のステップ。皆さんご存じだと思います。
そしてこの「依存」のステージをたっぷり味わって、、満足するからこそ次の「自立」のステージへ向かいます。
この「依存」のステージはまさに幼少期0歳~の「無力で何もかもを与えてもらう」という状態です。ここでたっぷりと愛着を受け取り、育んでいきます。そうして「土台の安心感」を持った状態で、次のステージ「自分はこうしたい!」を自分でかなえていくステージ、「自立」へ進めるというわけです。「依存」のステージではできない「自分の欲求を自分で叶える」ステージです。
人はそもそも「成長したい」という欲求を持っているので「依存」を堪能して愛着と安心感を得たらその上でさらに
「成長したい!自分でやりたい!思うようにやってみたい!!」と思うのが自然なんです。だから「反抗期」もその一環でもあります。「こうしたい。」って気持ちは生きるエネルギーの一つです。
でも、、、。
心の問題を抱える多くの人はここ、「依存」のステージをクリアしていないんですよね。。
だから「愛着」「安心感」を得ていない。
その事には気づいていない状態でリトリーブサイコセラピーに出会った人も多いと思います。
でも、あれ?
リトリーブサイコセラピーに出会ったとき皆さん大人です。そして社会の中で生きています。
そう、表面だけはなんとなく「自立」や「相互依存」のステージにいるわけです。
「依存」の問題が解決しない理由はここにあると私は思います。
●クリアしたことにしたステージが心を刺激する。
実は子供時代この「依存」のステージを堪能できない、「愛着・安心」を受け取れない環境にいた人ほど、いち早く「自立」のステージに進むんです。 とりあえず…行くんです。。
ビリーフでいえば「子供であってはいけない。」がわかりやすいかもしれません。
親子の役割が逆転していたり、ネグレクトや、機能不全な家族の中では、当たり前ですが「依存」のステージなど味わえません。
「愛着・安心」は受けとっていないけれど、、、
本当は生きるのに必要な土台はまだできていないけれど、、
だからといってこのステージで「無力で何もかもを与えてもらう」そんな風には「生きていけない状態」だからです。
だからいち早く「自立」のステージへ行くのですが。
残念なことに依存のステージをクリアできていないので「愛着・安心」は得てない状態です。
だからエネルギー源は素直な「成長したい!自分でやりたい!思うようにやってみたい!!」ではありません。
そうです。「恐怖」です。
・無力では死んでしまう。
・自立しないと生きていけない。
・だって自分は愛されないから。守ってもらえないから。
そうやって恐怖で前に進んでいます。
だからその下にはもちろん「悲しみ」と「怒り」があります。
このへんは特に心当たりのある人も多いと思います。
こうやって「恐怖」をエネルギー源に「悲しみ」「怒り」を隠し持ってなんとか「自立」のステージを生きている人にとって、生きることはしんどいし、次のステージ「相互依存」に行くことは、とてもむづかしい事なんですね。
だって、
「人に頼る。」をしようとすると「もらえなかった恐怖」が刺激されてしまう。
「人に頼られる」と「私は貰えないのになんで??」と「怒り」が湧いてきます。
だから、「依存」のステージをクリアせずに「自立」へ表面上だけ進んだ人は、
「相互依存(人と対等に繋がる)の世界」へ行けず、「孤独な自立世界」を生きたり、はたまた、大人になってからの子供デビューで「私を満たしてよ!!!!」とばかりに自己愛、自己中な「大人の依存世界」に生きてしまいます。
●依存のステージをクリアするには?
このへんで一進一退で進めない、、という人、多いのではないでしょうか。セッションや掘り錬でほっていくと結局
・依存している
・孤独を選んでいる
・人の下に入ってしまう
・人に頼れない
・人と対等に繋がれない
・人を支配したりされたりをくりかえしてしまう
、、そんな状態。
ここを越えて成長して「相互依存(人と対等に繋がる)の世界」 に行くには。
まず大事な事は決める事。
自分の事実や現実を受けとめて、変化する、成長すると決める事。
絶対この決意を忘れない事。
そしてクリアしたことにしたあのステージをクリアする必要があります。
そう、「依存」のステージですね。
愛着を育てる。依存したい自分の気持ちを自分で癒し、満たしていく。
これ、単純だけど、難しいです。
ここの難しさの一つは、
実はさっきの「成長の決意」と「依存を満たす」が、「逆の事」のように感じることがあるからです。
成長しろー、と自分に発破をかけながら、依存を満たす、癒す、、、。
成長する!!と決めたのに依存を満たす、、
「?????」となりません?
意識的にしろ無意識にしろ「????」となったまま進むと
・義務のようにインナーチャイルドをする。
・「私はどうしたいの???」と自分を問い詰める。
という事をやってしまいがちです。
これで、依存のステージが堪能できますか??「受け止めるよー」と言いわれながら実は「はよ成長しろ!!」と言われ、ゆっくり受け止めて欲しいのに「どうしたいか決めろ!!でないと進めないやん!」とせかされる。
こんなんじゃ安心できませんよね。もちろん「どうなりたい?」は大事です。セッションでもそこはたっぷり葛藤します。だってあなたにしか決められない事だから。
でもね。どうなりたいかわかんない。ただ怖くて甘えたい。
・・そんな本音があるなら、それを受け止めてあげられるのは誰ですか?
そう。世界でただ一人あなたです。
そしてわかんなくても生きてていいよ。見守ってるよ、、と同時に「一緒に考えよっか」「答え自分で出してみよう。間違えても良いよ」「あなたの人生だよ。決めていいよ。間違っても置いてかないよ。見捨てないよ。」って言ってあげられるのは誰でしょう。
これあなたしかいないんです。
この役割を誰かにして貰いたい!!!!と思うから拗れるし問題が起きます。
そしてセラピストにして貰おうと思うと「どうなりたいの???てめっちゃ聞かれた。けどわからない。ていうか決めて欲しい。 どうしたら良いでしょうか。」みたいになってしまいます。
「成長の決意」て、ちゃんと自分を全部受け入れてあげる。その役割を人に丸投げせず自分で担っていく。そんな決意だと思います。
そしてこれってずっと続けていくものだと思います。解決したからおーわり!!とかじゃなく。
そしてそうやって自分自身を受け入れていこうと、必死で問題を解決しつづけ、成長しようとしている仲間を、リトリーブの仲間は、笑ったり、成長が遅いな―、なんて見捨てる事はありません。
ふとした時にそんなことに気付けたとき、すこしづつ既に「相互依存(人と対等に繋がる)の世界」を生き始めているんだと思います。
という事で今回は、「依存の問題」を解決するには?
という事について書いてみました。
ぜひ一緒に「自分」を成長させていきましょうね。
第19号 「マエダヒトミでございます!!!」
こんにちは。
この度、公認セラピストになりました前田ひとみです。
自分がこの文言を書いている日が来るなんて、リトリーブに出会った頃の自分が見たら、それはそれは驚くだろうなぁと思います。
リトリーブに出会った頃の自分と言えば、
・自分のことが大嫌い!でもそれを隠している。
・めちゃくちゃ怒っているくせに、何ともないかのように抑えつける。
・自分が無で、いつも虚しい。
・とにかくイヤな感情から逃げたい。
・キレイ事と希望がないと生きられない。
そんな、自己否定の塊、人生そのものがアウェイフロム。イヤな感情からの逃亡者でした。
触れてしまうと、モロい、偽りの、メッキだらけの自分を改めて思い知ることになるから。
愛着など信じてもいない、脱愛着な自分を生き方上手とさえ思っていました。
けれど、自分の自分への思いや、信用や信頼は誤魔化すことはできません。
ひとつの喪失体験、失敗体験等の悲しみや怒りや絶望を感じてしまうような体験があると、あっという間に築き上げてきたウソが壊れてしまいます。
感じたくないものを、耐えられないものをアリアリと見せられ、突きつけられると、それはもう死にたくなってしまいます。
そして、そう感じる自分をも否定して責めてしまう。
自分が自分を信じられない、信用していないって、本当につらいですよね。
自分が信じられないから、周りの人も世界も信じられない。
そしてまた逃げることを繰り返す。
自分からの逃亡者のわたしが、リトリーブに出会い、もらい、受け取り、育てるという根気と時間のかかる歩みを一歩ずつ進めてきたことで、今のわたしがあります。
「背ける」から「直視する」へ。
「無視する」から「拓く」へ。
「逸らす」から「感じる」へ。
「避ける」から「受け止める」へ。
「逃げる」から「自分で歩く」へ。
そうやって、リトリーブの勉強を続けたり、セッションを受ける中で、自分の変化を感じることができるようになってきました。
公認の認定を頂いたのは、講座が終わったミーティングの後でした。
以前の自分なら、
めっそうもございません!
まだまだ出来ていないところだらけです!
こんな自分なんてまだまだ!
と挑戦することから逃亡していたと思います。
けれど嬉しかったんです、単純に。
そして何より、
「わたしの喜び」を
「わたしの嬉しい気持ち」を
まるで自分のことのように喜んでくれる人が居てくれることが、その喜びを何倍もに大きくしてくれました。
そしてその繋がりは、悲しみを半分にしてくれます。
今までの自分の歩いてきた道を信じて
今の歩いている自分を信じて、
これから歩いていく自分の道を信じる。
これができるのは、
自分を信じるチカラと
周りを信じるチカラの
両方が必要なんだと思います。
何かが出来たから。
何かが役に立つから。
何かがすごいから。
それだけがアナタの価値ではないですよね。
アナタがアナタのことを
どう思い
どう感じ
どう扱っているか
それがアナタを創っていきます。
それは決してひとりだけでやれることではないと思います。
リトリーブは全国津々浦々に仲間がいますよね。
その仲間たちと、自分自身と、これからもたくさん学びを深めていけたらいいなぁと思います。
公認の認定を頂いたからと言って、わたしが出来ることは限られていますし、イキナリわたしが万能になることもありません。
これからも、
今までやってきた道のりを、
今歩いている道を、
これから歩いていく道を、
精一杯楽しんで、味わいながら進んで行きたいと思いますし、みなさんとそれがやれたら最高だなぁと思います。
わたくし、
福岡のマエダヒトミでございます!!!
↑しつこい。。。
これからもどうぞよろしくお願いします!!!