第16号 「選択したものがその人の大切なもの」

こんにちは。皆様お久しぶりです。
垣内満寿美です。
前回、1回コラムをお休みさせて頂きました。
その節は、ご心配をおかけしましたが身体も回復傾向で
いつも通りに元気にお仕事しております。
さて、本日のコラムのテーマは
「選択をしたものがその人の大切なもの」について書いてみたいと思います。

私は3月下旬に病気が発覚し5月の半ばに入院・手術をしました。
それまでは全く症状もなく、予期せぬ発覚だったのですよ。(みんな健康診断行こうね!)
そして、初診日のその日に手術以外の方法はないです。と
お医者さんにハッキリ言われてね。もうその日に迷う暇もなく覚悟を決めて
手術日を決めてきました。 生き方が即決即断だよ。笑
運命かのように、提示された入院期間はナント!講座がない土日でした。
これは、この日しかない!って即決即断になるでしょう?笑
そんな中、私が一番悩んだことは「仕事」の事です。
自宅療養を含め、2週間はお休みを頂く形になるのでいろいろと仕事に支障が出ることに対してだけ
不安だったんです。
病気の不安はあんまりなかったというか・・考えておりませんでした。
能天気というか、自分に対する意識が薄いのか・・・
まぁ、そんな中お休みするまで仕事をこなしている間、
たくさんの人に声をかけてもらいました。
できることはするから、なんでも言ってほしい。
何か必要なものはない?
不安だったら、いつでも話を聞くよ!と
本当に本当にみんなには声をかけてもらったのですが、本人は・・・・
あまり病気の不安もなく、それよりどうやって仕事をスケジューリングしようか。
できるだけ、みんなに迷惑かけないように仕事を組もうか?とばかり考えておりました。
そうです。私は頼るのがとても苦手なのです。
頼る時に、ごめんなさい。すみません。迷惑をかけてしまった。という気持ちが
どうしても湧いて出てくるような気がしていました。(注・気がしているということろが妄想です)
だからと言って、正直2週間誰も頼らずに仕事をこなすことは無理なわけです。
でね、5月は鬼スケジュールで鬼ヶ島もありつつ、術前の検査はたくさんあって仕事にしろ
準備にしろ、追いつかないわけです。
その時、私は順番が来るコラムとメルマガのお仕事があったのですが
公認のメンバーさんに今回は1回休ませてほしい。と伝えました。
これもね、ギリギリまで実は悩んでたんです。
みんなはそれを必ず了承してくれるのはわかっている。
そして、みんなからどう思われるか?が気になるのではなくて、自分の中での
決められた事や、仕事を放棄する感覚になってしまうのが嫌で、いつも無理してしまう癖がありました。
それは自分の中での「感じたくない」という感覚です。
私の感情で表現すると「自分との約束事が守れない自分が許せない。」と言った感覚に近いかもしれません。
私はいつも「迷惑をかけた時の感覚」と「自分との約束が守れない時の感覚」を感じたくなくて
無理をしていることに気がつきました。
これね、カズさんにもよくやるのよ。で、ギリギリまで我慢して悩んで体調壊して。ってね・・
はよ!言わんかい!って怒られるの!( ´艸`) 笑
ここには、他人からの目線は関係ありません。人は私を否定する感覚はあまり強くはありません。
結局自分が感じたくない。だけで自分に負荷をかけていた。ということです。
そして、実際に行動に起こした時に迷惑かけてしまったな。という感覚は感じたけど
それは一時的なものでした。
そして、コラムとメルマガを1回お休みした現実になった時も、自分を許せない!という感覚にはなりませんでした。
(だってそんな気がするという想像だから)
その時に、自分は何を第一優先にするべきか?という判断ができたからだと思います。
そうです。大事なものを優先する。大事なものを取りに行く。という選択をしたのか?
〇〇を避けることを優先するのか?ということです。
セッションで言う、リスクはあるけどこうなりたい。
感じたくない感情を感じるけど、自分の身体を大事にしたいのか?
感じたくない感情を感じたくないから、無理するのか?という天秤にかけた時
どれを選択するのか?がその人にとって結果大事なものが明確になるんだと思いました。
そう、だから利得って「今その人が大事にしたいもの」なんですよね。
それが、恨みであろうと、ダメな自分であろうと、自己否定であろうと
どんなネガティブであろうと「今の自分にとって大事」だから選んでいるんです。
そう思うと、利得が大きければ大きいほどそれ相当の葛藤をしないといけないのは当然です。
ここで、葛藤の重要性が分かりますよね?
結果的に、私は自分の身体を優先することができたし安心して手術に取り組めたと思っています。
自分の大事なものが、ずっと同じであることはないと思います。
成長するにつれて、大事なもの・価値観が変わっていくのは当然です。
でも、クライアントさん自身は幼少期の大事なものを握りしめて生きているんです。
それを今の大人のあなたには、本当に大事なものなの?と提示することが葛藤だと思います。
さっ、悩んでいる人は今日から葛藤しようね♡
ではでは~

第15号 「本当の自分を見られたくない」けど「認められたい」心理が引き起こす人間関係の問題について

こんにちは。
福岡の待鳥智美(まちどりともみ)です。
さて、リトリーブの講座に来たとき、目立ちたくない、隠れていたい、おとなしい、という自分や、同期メンバーがいませんでしたか?
逆に、とても目を引き目立つ人もいるでしょう。
ふたつのタイプは真逆に見えて、根っこには同じ心理がある場合があります。
それは、「本当の自分を見られたくない」です。
ですが、私たちは誰もが、自分の存在を見て欲しい、受け入れて欲しい、認めて欲しいという承認欲求を持っています。
反対の欲求があることによって、人間関係がうまくいかなくなることがあります。
人間関係の問題は、本人だけでなく、周りの人も困ったり苦しくなったりして、困り感が大きくなりますね。
今日は、「本当の自分を見られたくない」けど「認められたい」心理が引き起こす人間関係の問題についてお話ししますので、自分の人間関係のパターンを振り返りながら読んでくださいね。
「本当の自分を見られたくない」と思うのは、本当の自分を低評価して否定している(自己否定)上に、そんな自分が人に見られた後には、人からネガティブでイヤな反応や評価をされて傷つけられると怖れているからです。
原因には、幼少期に自分の言動や存在を、親から怒られた、笑われた、邪魔にされた、無視されたなどして、大きな恐怖や恥や孤独の感情を感じて、繰り返し傷ついた経験があります。
人と親しく安定した関係を築くには、人と視線や気持ちで「つながる」ことが必要ですが、見られたくない人は、無意識に、人を避けながら人を求めるという反対のことをしながら人と関わるので、関わり方やつながり方が不安定になることで問題が起きます。
人間関係の問題には、ふたつの行動パターンが見られます。

①【うつむいて人と視線を合わせない。目立たないようにする。目立つポジションを避ける。】
傷付きを怖れる回避的な思考・行動パターンです。
・人の輪に入れない
・自己開示ができない
・人に付いていく、従うポジションを取る
人を求める欲求自体を消したり、このような行動を取ることで、深く人とつながることができず、希薄な人間関係になってしまいます。

②【見られたい自分を見せる。悪目立ちする。】
見られたくないと思っている自分を否定したり、「自分は見てもらえないはずはない」と証明したくて、逆に目立とうとする振る舞いです。
・無意識に、見られたい自分を演出するので、ついウソをついたり、話を盛る
・できる人、いい人、人気がある人、かわいそうな人、素敵な人、不幸な人などであるかのように振る舞う
・人のことはお構いなしに自分だけが認められるように振る舞う(周りの人を見下す、出し抜く)

②のパターンでは、周りの人から何だかウソ臭い、大げさ、八方美人、自分勝手などと思われ信じてもらえなかったり距離を取られるので、親密な人間関係は築けません。
また、最初は人を引きつける魅力にもなりますが、本当の自分やウソがバレそうになる度に、関係は終わってしまうので、安定して長く続く関係が築けません。
どちらのパターンも、不安定な愛着、自己否定、自己愛の傷付きやトラウマが関係しています。
②の場合は、特に、肥大した自己愛の問題が大きくなった状態です。
今回詳しく触れませんでしたが、「本当の自分を見られたくない」は、自分の人生が生きられない、自分がどう生きたいのかわからないという生きづらさになることもあります。
例えば、「リトリーブのセラピストとして活動をしたいと思うけど、名前や顔写真をオープンにできない、ブログが書けない」「自分がやりたいことがわからない」など。
「本当の自分を見られたくない」のは、これ以上傷つかないように自分を守る方法です。
けれど、この思い込みを持って行動している限り、自分の人生を歩むにも、人と関わるにも、本当の自分が出せないままになります。
欲求自体を消して、何も求めずに生きることになるかもしれません。
このままの人との関わり方を続けていくのか?
本当はどんな風に人とつながっていきたいか?
自分はどうなりたいのか?
これらを大切にして自分と向き合っていくと、次第に人から見られる重大性は薄まっていきます。
いつどこでも、人に「見られる」「見られない」にこだわりがなくなり、自分がどうしたいのか?どうなりたいのか?を大事にできるようになります。他人軸から自分軸へ、ですね。
そして、人との関わり方、自分の生き方も変化していきますよ。
自分の感覚や感情を大切にしながら、自分と向き合ってくださいね。
では、また~。