第24号 「目的を明確にしていますか?」

こんにちは。垣内満寿美です。
今年も残り・・どうしましょうか。1か月となりましたね。
時間がない!やることがたくさんある・・と追われる感覚になる年末年始。

最近、わたしは力を抜くことを意識しています。
一生懸命!がんばって・・全力で物事に取り組まないと結果が出せないと、今までは信じていたようですが・・・

最近は、逆に力を抜いてもうまく進むことがたくさんあることを成功体験として積んでいます。
力を抜くということは、手抜きをするということではなく今までの経験や体験の積み重ねを元に
身体がちゃんと覚えているから安心して身を委ねる。という感覚に近いかもしれません。

いつも年末は体調を壊しがちなので、不必要な場面では力を抜くことを意識しております。

いつも力が入って、頑張っている皆さん。
時々、自分に意識を向けて深呼吸してみてくださいね。

今日のコラムはこちら

「目的を明確にしていますか?」」

ここ2か月くらい、わたしは本を10冊ほど購入して端から端まで読み漁りながら
いい人についての研究をしていました。

嫌われる勇気という本がベストセラーになるくらい、日本人って嫌われるのが怖い。
言いかえれば嫌われないように、いい人でいたい人が多いように感じます。

まぁ、私もできればいい人でいたいですよ。
自ら嫌われたい。なんて人はいないと思いますけどね。

私はセッションではどうなりたい?といつも葛藤を迫っているので、
いい人でいられないこともあります。わっはっは・・・

でも、自分から人に嫌われても平気だとは思いません。 やっぱり私も皆さんと同じ人間ですからね。
いろいろ言われると嫌な気持ちにはなりますよ。 
嫌な人より、いい人のほうがそりゃいいですよね。

ですが・・・
だからといって、「人生の目的としていい人でいたい。」とは思わないということです。

このいい人でいたい。ということの目的が
「他人から受け入れてもらうこと」これをそもそも人生の目的としている場合ですね
自分の事を自分で安売りしながら怒りを溜めている人が多いです。

そして、その努力は無意識の中で惜しみなくしているのです。

相手に気に入ってもらえるためには、自分を安売りする。
NOは言わない! 言いたいことも我慢する。愚痴や感情のごみ箱になる。といったところでしょうか?

そしてそれと引き換えに必ず見返りを期待しています。

他人に自分をよく印象つける
批判さえないようにする
相手の好意を得ようとする
優しくしてもらう

ここで注意なのが、自分が相手を好きかどうかは関係なく、相手が自分を認めてくれるか?愛してくれるか?が
大切なのです。

だから、これが目的になると目の前に大嫌いな相手がいるのに、こんな奴の言うことなんか聞きたくない!と心で思いながらも
相手にYESと答え続けているので、結果的に自分で自分を消耗させています。

ニコニコ笑顔で、私を愛して嫌わないで、認めてと表現しながら
ここまでしているんだから、認めなさいよ!愛しなさいよ!と心の中で怒っている状態です。

なので、何が起こるか?というとみなさんお分かりですよね。

思う結果が得られなかった時に被害者になるんです
私はこんなにしたのに!ひどい!ずるい!と・・・・・

そして、そもそも相手は自分が好きな人でもないので相手のことが更に大嫌いになるという悪循環を生みます。

いい人の人生の目的が愛されること・認められることになると
自分が愛されることが大切なので、人を愛することには眼中にはありません。

そこには、「魔法の援助者」を求めているので、心理的に安心するために
そんな人を探し続けている。それが人生の目的になっているので
自分の心の中に幸せはある。自分の心の中に見つけ出そうとする姿勢も持てないのです。

誰かに幸せにしてもらおう。
そこに、自分の心を成長させようとする意志や意欲はありません。

これね。自分を生きるではなく、他人に生かしてもらう人生ではないでしょうか?
子供時代は仕方ありません。特に親の支配が強い場合、支配を受け入れることで生かされている。という感覚を
持ってしまいますが、これが大人になってもこの感覚を持ち続けていると、目の前に支配者を置きます。

そして、その支配者が言うことを聞いているのに、自分の事を褒めてくれない、認めてくれないと
親を投影して怒る人が多いように感じます。

人からの好意を期待している限りは、ますます人が嫌いになっていくんですよね・・・
いい人は腹黒いとか、怒りを溜めているとよく言われますが、これは納得でしたね。
だからといって、いい人をやめよう!というお話ではないです。

その目的は何か?ということなのです。

これは、人生において目的が何か?であることが大事だよ。というお話です。
自分の人生の目的をわかっているかどうか?それは自分をわかっているかどうかにつながることです。

例えば、セラピストになりたい!という目標だけではなく、なぜそれをやりたいのか?という目的のほうが大切だということなのです。 目的が違えば人生も大きく変わるのです。

大人は自分を頼って生きていくのです。
自分の足で立った上で、助けや協力を求めることが大人です。
できないからといってなんでも丸投げしてやってもらうことは、もはや依存ですよね。
さて、あなたの人生の目的明確にしていますか?

では、今日はここまで!

第23号 「答えはあの子が知っている」

私もみなさんと同じ様に共依存、対人恐怖、愛着障害
といった生きずらさをいっぱい抱えてリトリーブの門を叩きました
小学生の頃からすでに笑わない子だったし
高校生の頃にはもう死にたいと無気力の毎日でした

妊娠をきっかけに入院し仕事を続けられなくなり
実家とも絶縁状態が重なり「私、壊れた」
と自分で分かった感覚をよく覚えています
丁度、和さんの最初の書籍が出た頃で
それから毎日、ブログや書籍をお守りの様に
持ち歩いて握って寝ていました(笑)

産後も赤ちゃんを抱きながら毎日夕方になると
泣けて泣けて、ある時、もう死にたい、、
でもこの子を置いて死ねない、一緒に死のうか、、
とふとよぎったんです
このままじゃ生きられない、娘を育てられない
と思い基礎コースを受講しました

初めてのオープンセッションの衝撃はみなさんも
よくご存知ですよね。私も見ているだけで過呼吸に
なって人生がずっと苦しかった訳が頭と心と身体で
バコーン!!と一致したのです
苦しかった事に泣き、葛藤に泣き、回復するセラピーの
感動に泣き、生きる喜びに胸が熱くなっては泣き
多分ずっと泣いていました(笑)
あの感動が今でも私を動かしている様に思います

会員の皆さんも自分のテーマに出会い
また次のテーマに出会いその度に利得や恐怖も大きかったり
深い絶望に直面している人も多いかと思います
セッションはもちろんですが、もうひとつ同じくらい
絶大だなと確信した事を今日はシェアしたいと思います
それは「インナーチャイルド」です

ある時、何もかもが怖くて動けなくなった事がありました
何が起こっているかもわからない、自分がどうしたいかも
わからない、分かる事はどこにも動けないどうにもならない
現実の自分だけ。。。
その時、毎日ひたすらインナーチャイルドをしました

今まで出てきていた子ではない子が
何人も出てきました。固まって動けない子
死にかけてる子、諦めている子、放置されている子
抑圧していた子が何人も。。。
本当の事言っていいよ、怖いって言っていいよ
全部私が受け止めてあげる、わかってあげる
と今の自分が言うと全員口を揃えて怖いと泣き出したんです

そのまんま、怖いよね、そうだよね、と大人の自分が
受け入れてあげる。そうしたら、大人の自分の体が
本当に震え出したり喉が詰まったりしました
その感覚を否定せずそのまま、あるまま、ただ感じる
そうすると自分は今怖いんだという事が本当にわかります

そしてまたあの子に会いにいく。そんな繰り返していると
何が怖くて、何が嫌でどんな気持ちで、本当はどうしたかったか
あの子と話す度に、本当の気持ち、抑圧した感情が出てきます
インナーチャイルドと今の自分は必ず連動しているので
それを大人の自分が受け入れる度に、あの子は癒され
大人の自分は自分を受け入れる力が増す

統合する度に自分の状態が自分で認識できる様になるので
俯瞰する力もついてきます。自分という人間が自分で
わかる様になってきます
結局、自分が自分を受け入れる、受容するという事が
自分が自分を救いにいくという事だと体感で腑に落ち
インナーチャイルドワークのパワフルさを痛感しました

セッションで扱ったり勉強会にいったり
仲間と育んだり向き合うサポートや環境が
リトリーブはたくさん用意されていると思います
人と支え合いながら回復していくのは大事な事だけど
それと並行して1日5分でもスマホを置いて
自分が自分の声を聞きにいく自分と対話し自己受容する
この二つが改めて大事だなと思います

自分がしんどい時ほど、分からない時ほど
あの子に会いにいってみてください
必ず、その感覚や抑圧した気持ちを持ったあの子が待っているし
自分の答えはあの子が必ず知っているのです
他の誰でもない、あの子は大人の貴方を待っているし
貴方でないと救えない。そして貴方もあの子でないと
本当の意味では救われないのです

ワークも完璧にできなくても良いのです
その時の自分の精一杯の温もりをあの子にあげる事で
今日1ミリの自己受容ができると思います
皆さんのあの子はどうしてますか?

明日死にたいという人にこのセラピーが届きます様に
そんな祈りも込めて私も今の自分を受け入れながら
生きていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。