過食がやめられない心理

こんにちは、東京で活動しています瀬川あいこです。

天高く馬肥ゆる秋、美味しい味覚がいっぱいの季節ですが、なんか「美味しく」「健やかに」食べてないんだよなって方はいらっしゃいませんでしょうか。

実をいうと私の場合、人生の2/3ほどは、ずっと過食やむちゃ食いを繰り返してきましたので、健やかな食欲が戻ってきたのはやっとここ数年です。

そこで今日は、過食欲求の心理と対策のお話にしたいと思います。

自分の食欲がちょっと普通じゃないな、と感じてる方はいませんか?

この記事では、「思い返してみると、私の食欲ちょっと変だわ」という以下の方向けに原因と対策をご紹介しています。

なお、筆者は医療従事者等ではないので医学的な視点は除きますのでご了承ください。摂食障害等のご病気の治療中の方、診断を受けている方等はもしも何らか取り組む場合、必ず事前に主治医にご相談くださいね。

  • 人前では食事中の会話に神経を使っているので、食事の味とかさっぱり分からない。
  • 他方、一人で菓子、菓子パン、アイス等を買ってきて一気食いすることがある。
  • 食べる時間を確保するため、一人の時間は必須である。
  • 甘い物、スナック菓子への執着がすごい。ときには「次は何をいくら分買い込むか」朝からずっと考えてる。
  • 一気食い中の満腹感や膨満感で気分が良くなる。寝落ちすることもある。
  • ときには吐くまで食べてしまう。吐いた後は「またやっちゃった」「自分はどうしようもない」と責めてしまうまでがワンセット。

糖質の高いものばかりを一気に詰め込みたいこの欲求、この記事内では「過食欲求」と表現することにしますね。

過食欲求は頻度や発動レベルに大きな個人差がありますが、数年~十年単位で長期間抱えている方が多い印象です。共通して言えることは、

  • 過食欲求は純粋な「食欲」ではないこと
  • 過食欲求を持つ人はこの欲求を心底必要としているので、過食行動自体をやめることが解決にはならないことです。

やめられない止まらない、そんな状況をつくる心理的な仕組みをまず見ていきましょう。

過食欲求は「自分から目をそらす」ための最強の手段

結論から申し上げて、この欲求の最強なところは「多幸感に包まれながら自分の意識や感情を感じなくてよい」ことなのです。

一気にむさぼり食べる間、あなたは自分のことをなんにも考えなくて済むし、血糖値は爆上がりしていきます。脳内では快楽物質と呼ばれるドーパミンが大量に出て、食べ終わったらぼうっとした感覚と膨満感で眠くなり、寝て起きてしまえば何事もなかったかのように日常を再開できるでしょう。自責の念や胃腸の不快感を除いては。

やってしまった過食行為に対してや、体型についての自己否定はめちゃくちゃ苦しいし、二度とやるまいと毎度思いながらも、何事かあるとまた一気に食べたい衝動はむくむく膨らんでしまいます。起きてしまった「何事か」は自分の中でまるで「なかったこと」「遠いこと」にできるような気持ちになるのです、過食欲求にまつわるこれらの一連の感覚を得ることで。

だとするなら反対に、「自分の意識や感情に注意を向けて、ありのままを受け入れる」ことこそ、あなたにとってどうしても避けたい、ストレスフルなことに違いありません。

本当に噛み殺したくてたまらないのは、あなた自身の感情

食べ物で自分の中を埋め尽くしながら、本当に噛み砕いてなくしてしまいたいと願っているのは自分の意識や感情なのです。

あなたの中に、自分で認めたくない、ネガティブ感情が存在するとしたら何でしょうか。

悲しいとか、怖いとか、つらいとか、憎しみとか、妬ましいとか。

ニュートラルなものでも、人によっては「ダメ」なものがあると思います。

つまらないとか、ひまとか、興味ないとか。

許せる感情が全部、ポジティブで世間的に見た目の良いものに限定されている方もあるでしょう。

(楽しい、嬉しい、感謝、幸せ、いたわり、思いやりなど)

ポジだろうとネガだろうと、どんなベクトルの情緒も揺らすことを許せないような、一切の感情を排したい方もあるかもしれませんし、

感じること自体は許せてもそれらを外に「表現することがダメ」な方もあるでしょう。

過食欲求のある方は許せる範囲や程度の差こそあれ「自分の感情を見たくない、認めたくない、感じなくなりたい」欲求がものすごく強い方が多いのです。

その意味で、過食欲求はあなたにとって大切な自衛の手段となって、あなた自身の「感じたくない」こころを守っています。

また、同欲求は「自分の感情から目をそらす」ために衝動的に行っているものなので、過食行為自体を卒業できたとしても、形を変えたほかの衝動として始まったりします。

お酒とか、買い物とか、性交とか。

やはりドーパミンが出て「多幸感を伴う」ことのできる行為が多い印象です。

取り組むべきは「自分の中のどんな感情も認める」練習

今もしあなたが、自分にとってダメな感情が涌き上がる度、これらを無かったことにしたくて、キレイな人間になりたくて、噛み殺すのに必死だとしたら。

そうして、どうにか感じないように、食べ物で物理的に押し潰す方法を見つけて夢中になっているとしたら。

その状態を否定する必要、私はないと思っています。そのぐらいあなたは自分の感情が怖いし、感情から自分を守るのに必死なだけなのです。

でももしあなたが、たとえどんな真っ黒い感情があったとしても「これも私」って受け入れられるようになりたいと願うなら、やることはたったひとつです。

「自分の中のどんな感情も認めていく」練習をすること。

具体的には感情ノート作りをおすすめします。

ノートやメモ帳、アプリでも、形式はなんでもいいのですけど、ポイントはオフライン(他人には見られない状態)で始めることです。

そして、書いてく内容を「他人にはとても言えない」「自分でもドン引きしている」「感情」「感覚」に限定することです。ここに思考や分析、合理性や正当性など、左脳の領域のものは全く不要です。

そのノートにだけは、これまであなたが口に出すことをはばかってきた非常識ワードをばんばん入れます。

くそとか、●ねとか、●すとか。大歓迎です。

絶対に他人に言えない、子どもっぽい本音も、そのノートにだけはどんどん書きます。

うんざりとか、とにかくイヤとか、許さないとか

「そのノートにだけは」がポイントで、本当に他人に伝える必要ってありません。

伝えてしまうとリアルの人間関係が揉める一方ですから、お気を付けくださいね。

こちらお察しのとおりめちゃくちゃ地味だし時間のかかる取り組みではあるのですが、嘘みたいな効果を発揮します。

あなたはある日、ふと、自分の過食欲求の頻度が下がっていったり、もはやなくなっていたりすることに気づきます。

ノートを使って「自分のどんな感情も認め続ける」経験値を増やしていくともはや「食べ物によって感情から目をそらす」衝動や行為を必要としなくなるからです。

過食欲求が止まない方、「自分が本当に噛み殺したい感情」があるとすればなんだろなって、ぜひ観察してみてくださいね◎

筆者:協会推薦心理セラピスト
【東京都】瀬川あいこ


東京都板橋区 【対面セッション】女性のみ    
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