日本リトリーブサイコセラピー協会の公認セラピスト 藤本あ礼です。
私たちの協会では、11人の実力確かなセラピストによる電話カウンセリングを、毎月実施しています。とても好評を頂いております!
電話カウンセリングの中で、対面セッションとの違いを質問されることが多いので、今日は、それについて書きたいと思います。
電話カウンセリングについて

電話カウンセリングの主な目的は、クライアントさんの抱えているお悩みの整理や、お悩みの根っこを探ることです。
根っこの多くは、幼少期の親との関係にある、とリトリーブサイコセラピーでは考えているので、親子関係に言及します。
そして、その過程で必要な気づきや、悩みを抱えることで得ているもの(二次利得)を認識したりします。
たとえば、こんな感じです。
「言いたいことが言えない」というお悩みの場合、言えないのはどうしてなんだろう、、その原因を探っていくんですね。そうすると、
言いたいことを言うと
・否定される
・攻撃される
・嫌われる
という「怖さ」があることが、わかってきたりします。
その怖さを体でも感じてもらいます。
・体が固まる
・緊張して喉が詰まる
・肩が重い
・震えてくる
・手が冷たくなってくる
体が、言いたいことを言うのが怖い、と反応していることを感じてもらうと、あーーなるほど。だから、言いたいことが言えないんだな、とわかってきます。
次に、これを頼りに幼少期の感覚を探ります。すると、同じような感覚が出てくるので、言いたいことを言えない原因は、幼少期から起こっていることが理解できるわけです。
良く出来ても、大体ここまでなんです。
電話カウンセリングでできることは。
そしてこれは、問題の解決というよりは、問題の整理なんですね。
もちろん、これに気づいて納得して、なんだか言いたいことが言えるようになった!という方もいるかもしれません。
でも、整理しても、やっぱり怖いな…となった時は、対面セッションの方が向いているかもしれないんですよ。
対面セッションについて

対面セッションでは、電話カウンセリングと同じように深堀りをしたあと、言いたいことを言う恐怖を扱います。
エンプティチェアという手法を使って、電話よりも深く感覚を感じていきます。
言いたいことを言うと、否定されたり、怒られたり、嫌われて一人ぼっちになった感覚を感じると、
体が固まって動けなくなったり、涙が出てきたり、震えたり、何も感じないようにしようとしたり、と、色んな体の反応が出てくるので、それを、セラピストやアシスタントに一緒に受け止めてもらいます。
これを、幼い時に、全部1人で抱えていたからトラウマになってしまうんです。
怖かったね、泣いていいよ、助けるよ、って言ってもらって、心も体もしっかり守ってもらう体験をします。
怖かったね、泣いていいよ、助けるよ、って言ってもらって、心も体もしっかり守ってもらう体験をします。
これが、とても大切なんです。
小さな頃、私たちは、ずっと誰かにわかってもらいたかった、助けてもらいたかったけど叶わなくて、傷ついてしまった。その未完了を完了させます。
この、体を介して受け止めてもらう行為は、愛着の回復に重要なのですが、電話カウンセリングではできないので、私たちは対面セッションをおすすめしています。
(体の接触が怖い人にも、その他の方法で対応しています)
今日は、電話カウンセリングと、対面セッションの違いについて書いてみました。
コラム担当者の紹介:協会公認セラピスト 藤本あ礼

【得意分野】
・心理セラピー
・インナーチャイルドワーク

