こんにちは。大阪の公認心理セラピスト、福満多岐子です。暑いですね~。お盆も過ぎたのに~~。
と、暑さに文句を言っても始まらないのに、毎日日差しを見上げて「暑い。。。」といちいち新鮮に呟いているのはこの私です。
皆様はいかがお過ごしですか?
さて次回の協会のメルマガなどでもお話しするのですがこの季節は暑いだけではなく帰省などの季節でもありますよね。
普段は棚上げにしていたり忘れたり忘れたふりをしている
- 実家
- 親
- 親戚
そんな「原家族」について考える事も多いのではないかと思います。今日はそんな家族に少し触れていきますね。
原家族との悩み「親子・兄弟」
皆さんにとって、原家族とはどういった感覚を呼び起こすものでしょうか。
- 「家族だから」縁が切れない。
- 「家族だから」仲よくしたい。
- 「家族だから」わかって欲しい。
- 「家族だから」折り合いをつけたい。
でも実際は。
- 「家族なのに」うまくいかない。
- 「家族なのに」どうして??
このせめぎあいが苦しいんですよね。
この家族間の問題に対する気持ちのせめぎあい。葛藤する感覚で悩む方はとっても多いのです。
その中でよく出るキーワードはこれです。
「我慢」「GAMAN」「ガマン」「がまん」です。

- 我慢してるのに。我慢してよ。
- これくらい我慢しなきゃ。
- 親も歳だし我慢しなきゃ。
→でも、できないんです。ムカつくんです!!
- どうして私だけが我慢しなくてはいけないんだろう。
- こんなに我慢しているのにどうしてわかってくれないんだろう。
→もう、嫌なんです。しんどいんです!!
- お母さんもちょっとは我慢したらいいのに。
- どうして弟はいつもわがままが通るんだろう。我慢する気はないのかしら!
→許せないんです。わがままな家族に腹が立つんです。
「でも結局自分が我慢しなきゃ」→苛々!!
あなたは今、家族に対してそんな気持ちを抱えていませんか?
そして、、、その「家族の問題」を思った時に感じるその感覚。「もういい加減に良い歳なんだから」などと言いながらも実は昔から感じた事のある感覚ではないですか?
「こんなに我慢してるのに!」「我慢しなきゃ」「もう嫌だ!」っていうその感覚です。
子供の我慢で維持する「家族」って?
我慢ってね。しんどいんですよね。
なのに「我慢」が楽しいとすれば「我慢の先に何か良いこと」があると信じているから。期待しているからです。それは頑張った後のビールのようなものかもしれません。競技が強くなるための基礎トレーニングなんかもそうかもしれません。
でも。
「我慢しなきゃ」「我慢しろよ」と強く切迫した感覚を感じるのは「我慢しないと何か悪い事がある」という恐怖があるから。怖いからです。
これは我慢の先に「良いこと」があるわけですらないのです。
この「我慢」があなたの中で家族と関わる時に出てくる感覚だとしたら、これは幼少期の頃から家族の中であなたが「我慢していた」という事。
そしておそらくそれは「我慢しないと何か悪い事がある」という恐怖からです。
機能不全家族と言われる状態だったり、親子の役割逆転の状態。。
例えば幼い頃の家族が
- 家族の中が悪く争いが絶えない
- 家族のバランスをとる役目をしていた
- 親の苦労をずっと見てきた
- 自由や自分の感情を表現することは許されない
- 死に別れた兄弟姉妹の代わりを求められている
- 可哀想な親や兄弟の慰め役(愚痴の聞き役)
- 親の機嫌でルールがころころ変わり地雷がどこにあるかわからない
- 親が我慢を美徳と考えていた
このような環境だったとしたら、子供は自分の欲求を我慢するしかないんです。だってそうしないと、お父さんやお母さんが悲しんだり怒ったり。居なくなったり死んでしまうかもしれない。

そう感じるからです。
そして幼い子供のとってそれは死の恐怖だから。
例えばこの感覚は長男長女が持ちやすいのですが(必ずではありません)、そうやって自分が我慢している時に、
幼い妹や弟が「我慢」をせずにはしゃいだり騒いだりしていたらどんな気持ちになるでしょう。
- そんなことしたら怖い事が起こるのに!という恐怖。
- 私は我慢しているのに!!とう怒り。
- どうしてわからないの?という孤独と不安。
- 幼い妹弟を守らなければ!という犠牲心。
それは複雑な葛藤を伴う感情です。
どちらにしても本来は「子供の我慢」で家族を維持するっておかしな状態ですよね。。でも、「家族」が壊れることが一番怖いのは「子供」です。
そして「子供」はどんな親でも親の事を最初は「大好きで」「期待して」「頼って」生きている。そうするしかないんです。それがどんなに周りから見て安心できない状態の家族でも、そこで「安心を得よう」とするものなんです。だってそこしかないんですもん。
だから機能不全家族の中ではこのように「我慢しなきゃ」と感覚で「家族」を守る役割を「子供」が担ってしまいます。
そしてこの感覚は「我慢」をして何とか「安心の場(家族)」を維持するという感覚です。この感覚を持っていると大人になっても、ようになってしまいやすいんです。
「今も」我慢していませんか?
この【「自分が我慢」することを選ぶ】というのは無意識にやってしまう生き方の癖です。
でも、この夏家族の問題を考えたり、久しぶりに会ってこの、「原家族」への苛々や「我慢」の感覚に気付いた人も多いと思うんです。
そんな方に質問です。
「家族以外でもこんな感覚になることありませんか?」
さてどうでしょうか。もし心当たりがあるとしたら、あなたも無意識に【「自分が我慢」することを選ぶ】という生き方を選んでしまっているのかもしれませんね。
これは人生のしんどさや悩みの原因となってしまいます。
普段は会わずに気にせずに済んでいるかもしれない「原家族」への気持ちや問題。気づいた時が解決へのチャンスです。この夏、帰省やそのやりとりで家族への「モヤモヤ」に気付いたなら、それにまたそっと蓋をするよりも、今までずっと蓋をしていたその気持ちに向き合ってみることをおすすめします。

あなたの今抱えている悩みや問題の解決や、無意識の人生のパターンを見直すことに繋がるから。
それではまた~~。
コラム担当者の紹介:公認心理セラピスト 福満多岐子

【得意分野】
・職場、恋愛、家庭が「しんどい」生きづらさを抱えた人
・「わかってもらえない」「自分は欠けている」自己否定を抱えた人
・不安や葛藤、苛々を感じながら「1人で頑張ってしまう」拗らせ女子
そんな悩みの根本を扱う心理セラピー

