第22号 「価格は安ければ安いほどいい?」

今日はセラピストを目指している方に向けてコラムを書いてみようと思います。
セラピストとして集客しようと思った時、価格設定に迷いそうな気がしませんか?
地方だから価格は低めがいいかな?
それとも他の人と同じくらいにしようかな?など色々悩みそうですよね。
そのような中で、まずは無料で始めてみようと考えている方はいませんか?
確かに価格設定が低い方が集客には有利そうな気がしますね。
気に入ってくれたらまた来てもらえるかもしれないという期待も持てますね。
人は何かを受け取った場合、お返しをしたいという心理が働きます。
これを「返報性の原理」といいます。
典型的なのは、スーパーの試食販売です。
試食をしてもらうことが商品の売り上げに結びつくのですね。
では、セラピストとして相談を受ける場合を考えてみましょう。
無料での相談はクライアントさんの心理にどのような影響があるでしょうか?
本当に困って相談に来る方もいるとは思いますが、解決したいというよりただ愚痴を聞いて欲しいだけだったり、どうせ素人でしょ!などお試し感覚で来る方もいるのではないでしょうか?
無料だからというお気楽な気持ちから無断キャンセルをされる可能性も考えられますね。
さらには、無料なんて怪しいと思う方がいるかもしれません。
何か勧誘されるのか?個人情報が欲しいのか?と警戒されるかもしれません。
適正な価格(キャンセル料含む)でカウンセリングやセラピーを行うことは、クライントさんの「抵抗」にも関わってきます。
クライアントさんの中には、触れたくないことに触れていく抵抗、自分が変化することに対しての抵抗、本当は変わりたくないという気持ちなどがあります。
この抵抗を和らげるのが適正な価格なのです。
やはり人間ですから、代金を無駄にしたくないという気持ちが働きますよね。
代金を支払うことは「私は絶対に変わる!」という決意に繋がることが考えられます。
一方無料の場合は、「タダだかららまぁいいか。」という気持ちが働きそうな気がしませんか?
その結果、真剣に自分の問題を見つめようとしないかもしれませんね。
このように適正な価格はクライアントさんが自分と向き合うことを後押しするものになるのです。
そして、一番大事なのは代金を無料とするセラピストの心理です。
経験を積むためという言葉の裏にはこのような気持ちが隠れていませんか?
「無料だからできなくていいよね。」
「自信がついてから価格を上げればいいよね。」
無料とすることで感じなくて済むのはどのような感覚でしょうか?
自信がついたらと考えている方は、いつ自信がつくのでしょうか?
きっといつまでも自信はつきません。
それはずっとできない所を探し続けるからです。
あるいは、自信をつけるためにと集客をせず勉強だけをし続けたりします。
頭の中で考えるだけでは自信がつくはずもありませんよね。
自信とは、実際に行動して初めて感覚として得られるものだからです。
またお金に対してネガティブなイメージを持っていると、お金を受け取ることに抵抗を感じるかもしれません。
普段お金を支払うときにどのような気持ちになっていますか?
「こんなに使ってしまった!」
「お金を使うのが怖い!」
もしこのような感覚があるのなら、相手も同じだと思ってしまう可能性があります。
その時に感じるのはどのような恐怖でしょうか?
お金に対しての考え方には、その人の生き方が表れますね。
結局、自分と向き合うことから逃げている人は、クライアントさんの真の問題に触れることはできません。
人は嫌なものは無意識に避けるからです。
自分の問題に気づいたときが変化のチャンスです。
これからも共に成長しながら楽しくセラピスト活動をしていきましょう!

第21号 「自分の人生を爆発的に動かすただ一つの方法」

こんにちは。
札幌の公認セラピスト白鳥大介です。

さて、今日のテーマは「自分の人生を爆発的に動かすただ一つの方法」です。
先日、久しぶりの通称”鬼ヶ島合宿”こと八ヶ岳の合宿にアシスタントとして参加させて頂きました。ここでは自分とガッツリ向き合わされるので辛い面もいっぱいあるのですが、参加する度に人が短期間で爆発的に変わっていく奇跡のような感動的な場面に逢えるのも、この合宿の大きな醍醐味だと思っています。

今回もそんな場面にいくつか出会いました。

一つはあるセラピスト役の人がぜんぜん掘れず、質問がグルグルして場が硬直している場面がありました。
クライアントに自分の問題の投影が起こっているのは明らかで、恐怖で掘れない、質問が全く浮かんでこないという状態。
でもこれ、自分が怖いからとクライアントから逃げて、置き去りにしている状態なんですよね。
それを指摘してどうするのか、葛藤してもらいました。

そうするとセラピスト役の人が逃げないと決めて、しっかり残り時間、できないなりにクライアントに向き合ったんですね。
それを見ていた周りの人も頑張っている姿に感動し、「自分が人と関わっているつもりでも、いかに人と関わろうとしていなかったかに気づいた」というシェアまで。
技術云々は置いておいて、とてもいいステートでセラピーができた瞬間でした。

二つ目はテストのとき、あるセラピストさんを担当して見ていたときのこと。
そのセラピストさんはそれまで声もあまり出なくて、キラーフレーズも出せず、質問も深いところまであまり掘れないところで行き詰まっていました。
厳しく言うとまさに自信がないというのが姿勢で伝わってくるような感じ。

それが今回の合宿で別人のようになっていたんですね。
姿勢がよく、声も大きくて、キラーフレーズも頑張って考えて言わせていました。
途中グルグルしはじめても、また戻って質問し始めて、それでも諦めずにずっと質問、質問。
逃げるクライアントさんを食らいついて離さない集中力(笑)。

僕が以前見ていた人とは180度違う別人のようなセラピストがそこにいました。
本当に感動したんですね。

彼女に何が変わったのか、そのあと聞きました。
そうすると彼女は答えました。

「向き合うって決めたんです」

この2人に共通していることでもありますし、普段色んなクライアントさんをセッションしていても爆発的に変わる人にも共通してしていることがあります。
それはずばり

「決める」「決心する」ということです。

ただただ、心に決める。
たったそれだけで、さっきの2人は短期間で爆発的に変わりました。
逆に言えば、ここができないとセッションを受けても、どれだけ練習してもなかなか変わっていきません。

「決める、決心する」とは別の言い方をすると
「自分が自分に約束をする」ということ。

私はこうする、ああする、これを自分が自分に約束すると心の中で決めること。
心の中の意識的なことだけなので単純そうに見えて、でもこれがすごく怖いし、やったことない人にはとても難しい。
僕も未だに怖いです(;´∀`)。

僕は最近よく葛藤を迫るときに、インチャを目の前に出して、この子に約束できる?と迫ることがあります。
ここで悶絶して先に進めないという人も多いですが、そもそも自分で決めていないのにどれだけセッションを受けてもセラピーも人生もよくなっていかないのは明白。

でも、ここで自分自身に約束できた人はその後も自分に責任を持って人生を変えていくということを自分の力でやろうと決めることができたということです。
これをどれだけ途中失敗してもやり遂げるために努力して必ず守ると人生は、セラピーは爆発的に変わっていきます。
自信というのもその過程でできるものです。

もし今、セラピーや人生に行き詰まっているならば、今一度、「決める」「自分が自分に約束をする」ということに意識を向けてみてはどうでしょうか。
もちろん、いきなり難しいことを決めなくてもいいと思います。
まずは自分が守れる範囲からでもいいし、でも、自分のしたいことからは逃げずに。
恐怖をしっかり受け入れて、しっかり葛藤して、自分が自分の約束を守っていったら必ず変わっていきます。

僕自身もそうだったし、八ヶ岳合宿を通して改めて、そう確信した最近でした。

最後まで読んで頂きありがとうございました!
ではまた!